さあ行こう！鬼滅の刃の世界へ！！

5話目 ページ7

『お…おと…さ…おか……さ…ん？お、おにい……ちゃ…』


ずるっとその場に座り込む



『あ…ああ………』



涙が溢れて大きな瞳からこぼれ落ちる

止めようとも思わないが、止めどなく溢れ続けていて止まらない


失った、そう感じる前に

この目の前の現状にただただ絶望している



頭と胴体が泣き別れになっていて、腕と足がおかしな方向に捻られたように曲がっているお父さん

相当深かったのか身体から内臓がかなり飛び出していて、開きっぱなしになっている目は焦点があっていない。お兄ちゃんを守るようにして息絶えているお母さん

食いちぎられたようで右腕が無く、下半身と上半身が別のところに転がっているお兄ちゃん




…訳がわからない……


…これは、夢？


何？何これ？どういうこと？え？何？何？

どういうこと？みんなどうしたの？これはどういうこと？
どうしちゃったの？いたずら？え？何？何？何？何？

起きて、くれないの？なんで起きないの？どういうこと？


混乱している時、近くで何かが聞こえた


ｸﾞﾁｬ ｸﾞﾁｬ ｸﾁｬ


『？』


溢れてくる涙を拭きながら、音のする方へ歩く





そこには、昔見たことがあるような爪に牙を持っている


鬼がいた

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