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「生きて償わせるって…どうやって⁉
もう犯人がわかってるの⁉」

降谷は簡潔に鮫島の悪事を、自身の推測という体でコナンに打ち明けた。
コナンも、あまりの真実に絶句していた。

降谷は、目を泳がせながら早口で続ける。

「過去の証拠は、警察、検察…鮫島の息が掛かった場所で保管されている。
Aは恐らくあの日、全てを目撃したんだ。
だから警察官として生きる事を諦めた。
桂木という大きな影に隠れて、Aは虎視眈々と、鮫島と戦える様になるその時まで、準備を重ねてずっと待ってたんだ。」

「じゃあ…」

「ああ…その時を迎える前にAの生存が鮫島に知られてしまった。
遺族であるA1人の証言1つだけでは、当時の捜査状況や結論が今更覆る事はないだろう。」

「……。」

「そしてそれは、彼女も十分わかってる筈だ。」





コナンは、印象的だったAの言葉を思い出す。

『自分が向けた刃には責任を持たないと。
殺すつもりなら、殺される覚悟もしないと。』

あれは、あのひったくりに向けて言った言葉ではなかった。
綾瀬一家に刃を向けた鮫島に
そして
鮫島に楯突こうとする自分自身に対する言葉だったのだと、今頃になって気付く。






たった1つの違和感。
降谷は忘れていた。
今のAは、嘘の天才だという事を。

降谷は気付いてしまった。
彼女の最後の嘘に。

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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 安室透   
作品ジャンル:アニメ
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虎鉄(DC一時お休み中)(プロフ) - スカイさん» スカイ様、返信遅れて申し訳ありません!コメント下さり有り難う御座います(^^)スカイ様の涙腺を刺激出来たなら本望です笑。御礼を言うのはこちらの方です。短くはないこの作品を読んで下さり、そして感想まで下さり本当にありがとうございました!!感謝です。 (2020年6月20日 10時) (レス) id: 4e898d55ea (このIDを非表示/違反報告)
スカイ(プロフ) - すごく感動しました。涙が溢れてきて胸がキューとなってこんな素晴らしい作品を作ってくださりありがとうございます (2020年6月13日 2時) (レス) id: 8bcf366f5d (このIDを非表示/違反報告)
虎鉄(プロフ) - しろさん» なんと嬉しいお言葉でしょうか。自己満足の小説に、その様なコメント頂けて嬉しいと感謝の他に言葉が見つかりません。落胆されぬ様にこれからも執筆させて頂きます!これからもよろしくお願いします。ありがとうございます! (2018年5月30日 20時) (レス) id: e9fa573a9b (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - 初めての感覚です。何か映画や連ドラを見てる気分でした。心の底から応援してます!!こんなに引き込まれるのは初めてです!!!! (2018年5月30日 18時) (レス) id: fe2831d1b4 (このIDを非表示/違反報告)
虎鉄(プロフ) - KAZUKIさん» コメントありがとうございます!身に余るお言葉…そう言って頂けて本当に嬉しいです。10枚以上書き連ねたプロットが報われる様な気がします。話が重く複雑なので悩む事もありましたが、書いてきて良かったです。もうすぐ佳境です、引き続きよろしくお願い致します★ (2018年5月30日 0時) (レス) id: e9fa573a9b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:虎鉄 | 作成日時:2018年5月20日 15時

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