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[今…女の人入って行かなかった…っ⁉]
[ペットでも居るんじゃね?]
現場の詳細は分からないが、無線を通しても聞こえてくる位、野次馬も集まっている様だった。
「…自ら火の海に飛び込むという事は…、じゃあ爆発らしき物音は一体…」
「分からない。組織の仕業か…?」
風見のいう通り、これでAによる証拠隠滅の可能性が消えたと言っても良かった。
やはり降谷の違和感は正しかった。
どよめきと共に再び無線は忙しなくなる。
[綾瀬Aが出てきました…っ‼
手に…何か所持しています‼
このまま追跡します…っ‼]
降谷の返事を待たずして、一旦通信は切れた。
「危険を冒してまで取りに行った、という事は…やはりノックリストに関わる物証でしょうか…」
「…かもしれないが、仮にもし、この火災が爆発物に誘発されたものだとしたら…恐らく爆弾は部屋の内部に仕掛けられていた事になる。
そうまでする位なら、その時点で直接手を下した方が手っ取り早くないか?」
「確かに…」
「まぁ、例えば郵便物やプレゼントなんかの中に爆弾が仕込まれていたら話は別だが…今のあの用心深いAが易々と受け取るとは考えにくい。」
「では、一体…」
「Aは、そこまでして何を…」
この短時間でここまでの推理を見せる降谷に、風見は感嘆とした。
しかし、流石の降谷でさえ答えが出る事はなかった。
暫くして、再び無線が入る。
[ただ今、〇〇エリアにて交戦中…っ‼]
[このままでは逃げられます…っ‼]
この時間帯になると極端に人気の少なくなるその場所へ、追い込まれたのかAが敢えてそこを選んだのかは分からない。
[降谷さん…っ‼発砲許可を下さい…‼]
切羽詰まった様に早口で捲し立てる部下が放った一言は、降谷にとって身を切られる様な言葉だった。
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虎鉄(DC一時お休み中)(プロフ) - スカイさん» スカイ様、返信遅れて申し訳ありません!コメント下さり有り難う御座います(^^)スカイ様の涙腺を刺激出来たなら本望です笑。御礼を言うのはこちらの方です。短くはないこの作品を読んで下さり、そして感想まで下さり本当にありがとうございました!!感謝です。 (2020年6月20日 10時) (レス) id: 4e898d55ea (このIDを非表示/違反報告)
スカイ(プロフ) - すごく感動しました。涙が溢れてきて胸がキューとなってこんな素晴らしい作品を作ってくださりありがとうございます (2020年6月13日 2時) (レス) id: 8bcf366f5d (このIDを非表示/違反報告)
虎鉄(プロフ) - しろさん» なんと嬉しいお言葉でしょうか。自己満足の小説に、その様なコメント頂けて嬉しいと感謝の他に言葉が見つかりません。落胆されぬ様にこれからも執筆させて頂きます!これからもよろしくお願いします。ありがとうございます! (2018年5月30日 20時) (レス) id: e9fa573a9b (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - 初めての感覚です。何か映画や連ドラを見てる気分でした。心の底から応援してます!!こんなに引き込まれるのは初めてです!!!! (2018年5月30日 18時) (レス) id: fe2831d1b4 (このIDを非表示/違反報告)
虎鉄(プロフ) - KAZUKIさん» コメントありがとうございます!身に余るお言葉…そう言って頂けて本当に嬉しいです。10枚以上書き連ねたプロットが報われる様な気がします。話が重く複雑なので悩む事もありましたが、書いてきて良かったです。もうすぐ佳境です、引き続きよろしくお願い致します★ (2018年5月30日 0時) (レス) id: e9fa573a9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:虎鉄 | 作成日時:2018年5月20日 15時