18話【手紙】 ページ19
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夜、麗は1人で机に向かって楽しそうに何かを準備していた。
机にインクにペン、紙を置き今は封筒を選んでいる。
どれにしようかと悩むとふと自分がいつも選んでいるスネージナヤの封筒は取らず稲妻の封筒に手を取った。
『稲妻の便箋だから稲妻の封筒がいいかな』
彼女はふんふん、と鼻歌を歌いながら封筒を選び終えペンを執る。
親愛なるという文字から始め、さらさらと丁寧に手紙を書いていく。
『いつも書いてるけどお返事はくれないよなぁ…』
今度は書いてくれるかな、と言いながら彼女は書き終えた便箋を封筒の中に入れ封をする。
そして彼女は立ち上がりとある所へと向かった。
鳴神島某所、ファデュイの先鋭隊はそこで休憩を取っていた。
『みんな〜！久しぶり〜！』
突然な少女の声に驚き臨戦状態に移ろうとした先鋭隊は少女の姿を見て安堵する。
「
「今夜はどういったご用件で？」
「稲妻での生活は慣れましたか？」
『うん、みんなも元気そうで良かった』
この先鋭隊はファデュイに入った、というよりファデュイ執行官"召使"が創設した孤児院で育った者が多い。
麗は冬国にいた頃、ファデュイと関わりがあったからかよく孤児院の子供の世話をしていたため、1部のファデュイ先鋭隊に"占者"と呼ばれ慕われている。
『実はこの手紙を"あの子"に渡してほしいの。
多分渡すだけだから文句は言われないはずなんだけど』
「わかりました。
確かに占者様のお手紙で文句を言われたことはあまりないですね。渡しておきます」
『ありがとう！
最近、稲妻の情勢はあまりよくないからここを出る時は気をつけてね』
『元気でね〜』と言いながら麗は鳴神大社の方に走っていく。
麗は知らない。
雷神の神の心を奪う為にこの時から既にファデュイが動いていたことに。
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空華(プロフ) - 花宮さん» コメントありがとうございます！感想書いていただいて嬉しいです！伏線張っておきながら全部回収できるか自分でも不安です…。これからも楽しみにしてください！ (2022年7月10日 23時) (
レス) id: 15a75e7f42 (このIDを非表示/違反報告)
花宮 - 初コメ失礼します！ぬしさまの作品は色んなキャラと絡んだり所々に沢山伏線が張られていて見てみてとても面白いです！続編がますます楽しみになる作品ですね､､更新待ってます！ (2022年7月10日 22時) (レス) @page10 id: d658c77d5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空華 | 作成日時：2022年7月4日 22時
