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「……くくっ」
女王様は嘲笑っている
「"彼"の相手もしてあげたら?」
…見られている気はしてたよ
「私の相手はどうだ…?」
皮肉めいた口調でそう言ってくる
「命令とあらば…」
僕は不愉快な気持ちを抑えて込んでそう言った
彼の不気味な笑いは止まった
「ある意味 反抗的だな
お前は…」
「……そうでしょうか?」
彼の瞳を見つめた
「そこまでして
"ココロ"を渡したくないのだろう?」
「渡してしまったら
私が力を手に入れた意味もなくなります」
まぁ……
力を欲した目的も失いかけている今
____自分の"オワリ"を待っているだけ
本当は…
この"ココロ"を《誰か》に渡してしまって
"ラク"になってしまいたい
この男"以外"の____
もう 幸せになんてなれない
生きてることが苦痛で仕方ないのだから
…でも 力を手に入れたのが僕でよかった
____"白ウサギ"が僕でよかった
完全に《女神》に見捨てられた
…そんなワケでもないみたいだからさ
「白ウサギ
アリスの相手と任務
それだけだとお前は退屈しているのかと思って
___新しい"居場所"を用意したよ」
僕は手招きをする女王様の元に近づいた
彼は何かを差し出した
僕は手を受け皿にし それを受け取った
…円の中に星が入ったバッチを1つ受け取った
「__おめでとう A
君は初等部生"2人目"の《幹部生》さ___」
幹部生?
嗚呼 また…
つまらない"ゲーム"を始めようというのかな?
「ボクは群れをつくる趣味はありませんよ?
____ただ "観察"するだけですよ」
「わかっているよ
ただの"暇つぶし"のためさ
適当に過ごせばいい
"今は"____」
僕はそのバッチをポケットに入れた
____初等部 B組 白兎A
幹部生 危険能力系____
「棗君にライバル現る!
いや〜 正直 君の方が上かぁ♡」
「愚問だね…」
「あははは…これは手厳しい♡」
「せめて 君の能力に惑わされない
それ位になって貰わないと…
___僕に相対できるはずがない」
どこからか風が吹いた
「君は____
…いや なんでもないよ
さぁ 君の教室へ入ろう♡」
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舞華鳥(マイカチョウ)(プロフ) - あづめ.さん» ありがとうございます!! 今回の作品は1年間練った様なものなので楽しんで頂けると嬉しいです☆ (2019年2月18日 19時) (レス) id: 1fb8c4817e (このIDを非表示/違反報告)
あづめ.(プロフ) - 舞華鳥さんの学園アリス大好きです!今作も楽しく読ませてもらいますヾ(*´ー`*)ノ (2019年2月18日 19時) (レス) id: cefdfa88b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:舞華鳥(鳴海・LM・はるか) | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/dasakusha/
作成日時:2019年2月16日 19時