＿２章＿過去の僕＿ ページ5
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＿＿＿＿＿雪が降り積もった冬
もう 何度目かわからない
"女王様の命令"を僕は実行した
そして 今
その"女王様"のお屋敷に向かう途中
いや…
"帰路"と言った方がいいかな？
ペットになった覚えはあるし…
「お〜い
お〜い
聞こえてますか〜」
初めて話しかけられた
「え？ 僕…？」
"女王様の命令"とは関係なく
「他に誰もいないだろ
…たく 今何時だと思ってんだ？」
会話を交わした
「……は？」
"能力"と言うのは言い過ぎかもしれないけど
僕は存在感が薄い
いや…
命令ではないけれど
"存在感を消すようにしろ"と言われている
「よく見たら お前
それ…
初等部の制服と若干…大分 違うような？」
まぁ 僕は"生徒"と違うし…
「見たことねー 顔だし…」
僕の姿を見れるのは
女王様と
僕を"人工的な能力"のモルモットにしてた研究員くらい
…かと思ってた
女王様以外"もう 生きてない"けど＿＿＿＿
人への関心は紅茶並みの薄さだけど
この男は
"女王様の嫌いな人"
…って言うのは覚えてる
「まぁ…いっか
それより こんな所で何やってんだ？
そんな薄着じゃ
凍シするって
マジで…」
小言を言っている
「ほら 寮まで送っていくから…」
彼は"ついてこい"という
「……どこへいくんですか？
僕は"ハートの女王様"の所へ行くんですよ」
「は…？
ハート…の…じょ…女王…？」
「本名は知りません
僕が勝手に呼んでるだけです…」
「は…はぁ？」
"大丈夫か コイツ"みたいな驚きと引き気味の視線を向けてくる
「…で
その"女王様"ってどこにいるんだ？」
前方に見える建物を指差した
「＿＿＿本部？」
「では失礼します」
僕は建物に向かって歩き出した
「ちょ…おまっ！」
グイ＿＿＿ッ
「「＿＿＿＿！！」」
触られた瞬間
強烈な痛みが走り
彼の手を振り払った
「…ぐ…っ」
今も触れられた左手首が痛む
「お…おい
ど…どうし……」
「触るな！！！」
「＿＿っ」
生まれて数百年
この時 初めて大声を出した気がする
「わ 悪い」
彼は申し訳なさそうに
僕を見つめる
彼が口を動かした
「＿＿＿＿＿お前は？」
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舞華鳥(ﾏｲｶﾁｮｳ)(プロフ) - あづめ.さん» ありがとうございます！！ 今回の作品は1年間練った様なものなので楽しんで頂けると嬉しいです☆ (2019年2月18日 19時) (
レス) id: 1fb8c4817e (このIDを非表示/違反報告)
あづめ.(プロフ) - 舞華鳥さんの学園アリス大好きです！今作も楽しく読ませてもらいますヾ(*´ー｀*)ﾉ (2019年2月18日 19時) (レス) id: cefdfa88b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞華鳥(鳴海・LＭ・はるか) | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/dasakusha/
作成日時：2019年2月16日 19時
