華麗なる奇術師たち 2【怪盗キッド】

55:突然なラッキー ページ6

……
「では、そろそろいい時間ですし…
では、お二方、行きましょうか

「へっ？」
(え？)



「あぁ、すみません黒羽様、
話すことを忘れてました
寺井さんが急用ができた件について伺いましたが
彼が用が済むまでこちらにお越しになってはいかがでしょうか」


(ああそういうことか
結構神田さんってぬけてるとこあるんだな苦笑

って、Aの家にあがれるのか？
なにこれ、ラッキーかも)


「先日、大変お世話になったので……何かお礼でもと思いまして
どうでしょうか

無理にとは言いませんが……」



「是非、お願いします」
思わず俺は声をあげてしまった



……



「お、お邪魔しまーす……」


(ってか人ん家って久しぶり過ぎて緊張する
しかも…………でかくね！！！)



「金持ちだったんだなぁ……」


「……ぇ、誰が？」


「そりゃAだろ？……
ここに来ていってるんだから」


(ひょへー、思ってたより廊下がなげー、外見より結構奥行きあるな…
この感じだと地下も広いかもな)



「…そんなことないし…
祖父が少しお金持ってただけで…

この家は祖父が建てたんだけどもう古いし
そろそろ廊下眺めてないでリビング入ったら？」


Aが中で手招く



「お、おう」

(ヤッベ、ついボーッとしてしまったぜ)
つい建物を細かく見てしまう癖がでちまった



「黒羽様、お飲み物はココアでよろしいでしょうか？」

いきなり後ろからの神田さん


「え？あぁ、すみません後ろにいたんですね
神田さんお願いします」



「とてももの楽し気にいていらしたもので気配をひそめさしていただきました

…というのは冗談で
どうでしょうココア
A様から聞きました故、チョコレートがお好きだとか」

(あー、なるほどね だから知ってるのか好みを)



「…そ、そういうことですか…ってAもよく知ってたな」



「ん？……なんか前いってたの聞いた気がして……誰だったっけなあ
ああ、青子ちゃんかな 彼女、君についてをいつも楽しそうに話してるからなあ
いつのことかは忘れたけど…なんとなく覚えててね
まあ幼馴染って憎まれ口叩きあいながらもいい関係なんだなあって思ったからね」

「まあなんだかんだでなにかと助かってるよ
　正体ばれたら最後だけどな
色んな意味で世話になっているからな
Aは幼馴染いねーの？」

「わたし？そうだなあ
一応いなくはないけれど、幼馴染かどうかは微妙かなあ

まぁ、とりあえずこんなとこ立って話してないで座りなよ」

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