83:お、怒ってる？ ページ34
「……何で此処にいなかったんだよ」
「……え？」
「何で白馬と一緒にいるんだよ！！！
アイツと会う前に逃げろって言ったろ！！！」
「！！！」
思いがけない彼の怒鳴り声に体が縮こまった
どうやら状況は良くないみたいで
彼の声がさっきとは違う響き方をして耳に残る
「ぇ、あ、あの…それは」
とりあえずになにかいわなくては
誤解されたままは嫌だと思って
一生懸命思考回路を張り巡らす
(……ちょっ、待って
こんなに怒ってるってことはつまり、
彼は白馬君にバレたと勘違いしているってこと？)
「ち、違うの、誤解してる
彼は私がAだともRUIだとも思ってないよ
KIDかもしれないと疑いはされたと思うけれど
丁度作業中だったからそれも解消されて
ただ知らない博物館にきた女の人だと思ってる」
「なら何で……隠れなかったんだよ」
「違うよっ…あの、違うっていうか
隠れたよ…
出来るところまで隠れたんだけど
此処のドアの鍵が思うように開かなくて」
なにも言わずただみつめている彼
自棄にプレッシャーを感じる
(ま、負けちゃいけない…)
「彼は君が此処に来るのを狙ってたんだよ
だから居なくてもくまなく見回ると思う
仕掛けとか罠とかもないか確認するだろうし
私がいたからあんまり詮索する暇はなかったと思うけれど
さっきいたとこにいても
鍵の奥の此処にいても見つかってたと思って
だとしたらこんなとこにいたら不審に思われるの間違いなしじゃん？…
お、屋上の鍵はすぐ開くから誤魔化しがきいたけど、ここの扉を一般人はすぐ開けられないから悪あがきはよくないかなと思いまして
……そうじゃない……かな？」
(わ、私間違ってるかな…)
彼がなにも言わないから、無駄に不安で
むやみやたらとペラペラ言い訳を連ねる自分がいて、情けなくなってきた
そしてさっきから顔を変えないままの彼
(まだ怒っているのかな？)
………
そのまま何も言わずふと視線をそらされた
やがてゆっくり息を吐いて
何を思ったか彼は私を引き寄せた
彼は私を反転させて、今私の後ろがいる
………
耳の近くに彼の息づかいを、背中に体温を感じて
私の周りの気温がまた上昇する
「………
これがナイトメア・ボールですよ…」
(口調が変わった)
彼がおもむろに私の肩に越しに
月に翳した宝石、
これがナイトメア・ボール
さっきと全然違って見える
光ってる
透き通って光ってる
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(名前)ラズリー(プロフ) - すかたん@小説書いてるおさん» 頑張れっp(^-^)q応援してる 私も更新頑張るっ (2015年6月12日 23時) (
レス) id: 607bffb9fa (このIDを非表示/違反報告)
すかたん@小説書いてるお - (名前)ラズリーさん» 期末が嫌だああああぁ。相変わらず、私は占ツクをするけどね！ (2015年6月12日 22時) (レス) id: 70ea24cba4 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ラズリー(プロフ) - そっか……もう期末なんだ 私の地元はつい最近中間終わったって聞いたよ？中２ね…私歳は言わなくて正解だったかもf(^_^;若いっていいな (2015年6月11日 20時) (レス) id: 607bffb9fa (このIDを非表示/違反報告)
すかたん@小説書いてるお - (名前)ラズリーさん» なるなる。私は中2だよ！もうすぐ期末っ(><) (2015年6月11日 18時) (レス) id: 70ea24cba4 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ラズリー(プロフ) - すかたん@小説書いてるおさん» と、年ですか………えっと…恥ずかしいので…そうだな、脱ゆとり世代です…だめかな…f(^_^; (2015年6月11日 10時) (レス) id: 607bffb9fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラズリー | 作成日時：2015年3月18日 23時
