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36:あれから…… ページ36

『おい……大丈夫か?』


私の体を支えながらそんな言葉が降ってきた
(ぇ?……快斗君?
なんで?夢なの?)


『……もう大丈夫だから、後は俺に任せろっ』


(……私ったらなに変な夢見てるんだろう
さっき話きいてもらってそんなにうれしかったのかな


彼の言葉が夢に出てくるくらいに彼のことを考えてしまうなんて)

フッと体が軽くなって

そこで私の意識は途切れた

……



暗闇のなかで動く影…


「神田さん…彼女をお願いします」

神田が深々と頭を下げてから彼女を受け取る




ものの数秒後、照明が付くとそこにRUIがいた
……本人はさっき倒れてしまったというのに

……





Kaito side


俺は今病院に向かっている

あれから置いていかれた俺はこっそり
ウィリアムホールに足を運びAの様子を
寺井ちゃんと盗み見てた



その時も正直、止めさせようかなんて思った
彼女の顔色がまたよくないから



Aが無我夢中でリハーサルで
確認している間、

Aの付き人の神田さんをつかまえて
全て話した


俺が思ったとおり、
今日のことは一切話してないようだった


神田さんは最近Aの両親との仕事で
忙しいらしく、Aが1人でこなしてるときも最近は多かったらしい


その分負担はかかっているはずなのに
手伝っているときと変わらず
仕事を続けているらしい

神田さんに仕事の弱音は吐くが、
体調のことは言わず
大丈夫だの一点張りらしい


「もし、Aに何かあったら俺が何とかします」
って気が付いたらそう言っていた


そしてやはりショーの途中、RUIが倒れた
(病み上がりで頑張り過ぎるんだよ、おめーは…)


細かくいえば俺がライト浴びてつらそうに顔をゆがめた彼女の表情に我慢出来なくなって、全ての証明をオフにしたからだ
それを引き金にRUIの気力が抜けたのだけど
どっちにしろ時間の問題だったはずだ

俺に一言言ってくれればまた無理することはなかったのに


俺は神田さんに病院に支えていたAを運ばせるために預けて、
変装をしてAの代わりにRUIになってマジックをした



やるべき事を全てさっさと終わらせたRUI(俺)と神田さん(寺井ちゃん)は、真っ直ぐAのいる病院に向かった

正直、とても不安だ

ただの風邪とかじゃなくて、
ストレスとか疲れとかで複雑な病気にかかってしまってるのではないかと
そういえば最近悪夢をよく見ると言ってたな
1人で頑張りすぎておにいさんも今のAの状況を望んでいないだろうに

37:弱々しい手→←35:病み上がり



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設定タグ:怪盗キッド , 名探偵コナン , 恋愛   
作品ジャンル:アニメ
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魔理沙(プロフ) - はい! (2015年3月18日 23時) (レス) id: 243fc5b385 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ラズリー(プロフ) - パート2でもよろしくね (2015年3月18日 23時) (レス) id: 607bffb9fa (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ラズリー(プロフ) - あはは苦笑 頑張って(>_<)/~~ そんな君に続編のお知らせだよ~ (2015年3月18日 23時) (レス) id: 607bffb9fa (このIDを非表示/違反報告)
魔理沙(プロフ) - また、明日が、来る~。゚(゚´Д`゚)゚。 (2015年3月18日 22時) (レス) id: 243fc5b385 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ラズリー(プロフ) - お疲れさん~ (2015年3月18日 21時) (レス) id: 607bffb9fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ラズリー | 作成日時:2015年3月8日 16時

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