無気力系毒舌少女の憂鬱〜part1〜

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とりあえず掴んでいた兄のパーカーを手放す。すると、重力に逆らえずにおそ松は顔面から地面にご対面。




「ってぇ!!急に放すことないだろ!!」


「あらやだ手が滑って。」


「いやぜってぇわざとだろ!!」




そんな私達の様子を不思議そうな顔をして見つめる日和。…が、何を思ったか、納得した顔をする。




「わかった！この前の人でしょ!!スタバァにいた!!」




うーん、6分の1正解。




「もしかして、用事ってこの事でしょ？」




うん、大幅正解。









「そっかぁ、付き合ってたなら言ってよぉ。」




うん、何があった!?日和の脳内でいったいどんな変換されたの!?




「デートならしょうがないよね、楽しんでってね!!」


「ちょちょちょちょちょっ!!待って!!勘違いしてる!!どっからか忘れたけど何かが違う!!」








えぇ、必死に止めましたとも。誠心誠意がんばった。…が、どうやら相手はそんな私の切実な思いを感じ取ってくれなかったようで。



「また今度、紹介してね！じゃっ！」



そう言ってそそくさとその場を離れた。







…。






「お前も苦労してんな。」


「いったん土に還ろ？」




＊






「そっかぁ、それは大変ねぇ…」


「何て言うか、助けてください…」




トト子ちゃん家ナウ。






「そんなこと言われたって…めんどくさいんだもん。(とってもAちゃんを助けたいんだけど)」


「トト子さーん。本音出てますよー。」





…はぁ。





え？元凶のおそ松はちょっとだけ閉じ込めさせてもらってるよ？


うるさくなりそうだし☆






「あ、そろそろ帰らなきゃ…。トト子さん、話聞いてくれてありがとうございます。…少しだけスッキリしました。」


「うん、またいつでもおいで♪Aちゃんなら大歓迎よ。」






あー…かわいいなぁ…









ちょっと羨ましいかも。…そのかわいさも…。みんなから好かれてるのも…

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