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010:モノクロアリス ページ11

日和side


私の弟、日向にはちょっとしたトラウマがある。

ま、私にも…なんだけど。


私さ、お姉ちゃん…だから。しっかりしなくちゃいけなくて…



ちょうど、4年前位…かな。

私達の親が“死”んだのは。


私達、堤家は…マフィア。
そして、父親が王ファミリーのボス。

あ、王は、ワンって読むの。


私達の母親がさ、中国人でね。母親の家が王ファミリーなの。
それを引き継いだのが私達の父親って訳。


そりゃね、最初は信じられなかった。

だって、小さい頃は聞かされてなかったもん。そんなこと。



でも…
でも、イタリアでの…あの事件が起こってからはそんなことは言えなくなった。


王ファミリー滅亡事件。


王ファミリーに借金ができたんだよね。
部下の失敗のせいで。


でも、私達の両親は、それを部下のせいにしなかった。
自分達、当主の責任だって…



だから、王ファミリーを解散させ、滅亡させた。

あ、どうすれば責任がとれるかって…知ってる?

知るわけないよね、そんな裏の話。




………。

“死”ぬこと、それが滅亡。


私も、日向もその瞬間は見てないし、知らない。



だからこそ辛いんだ。

たぶん、親としては私達に何も知らせたくなかったんだ。


でも、普通は最期まで一緒にいたいって思うよね?



……さて、前置きはここまで。

え?前置きすら長いって?

知ってる。
でも、これが前置き。



そのあとの話なんだけど…、それでも借金を返せって言ってくる輩はいるわけなんだよ。

そんなとき、標的になったのが私達。……っていうか、日向。


誘拐事件が起きたんだよ

まぁ、結局死にはしなかったし、問題は解決されたんだけど…
でも、心の傷はそう簡単には消えないものなの。


帰ってきたとき、日向は泣いてた。

昔からよく泣く子だったけれど…
でも、私にはその光景が今でも忘れられない。
そして、その時に思った。



私が…お姉ちゃんが守らなくちゃってね。



だから、もう怖い思いは極力させたくないって思った矢先にこの現状。

笑えない。




でも、こんな状況でも…守らなくちゃ…


「……あと、静真。先に言っておく。……私情が邪魔してしくじっちゃうかも…。そうなったら、私のことを敵にしても良いから。」

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作者名:モノクロアリス x他2人 | 作者ホームページ:  
作成日時:2016年4月20日 22時

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