05 ページ6
「おぉ…おっきい家ですね…。」
なんだかんだで、Aが彼の家に訪れるのは初めてなのだ。
「そうだろう?なんたって、俺はNo.1なんだからな!!」
そんなたわいもない話をしながら、玄関から中に入る。
「I'm homeなんだぞー!」
「失礼します。」
二人が中に入ると、慌ただしくドタドタという足音が聞こえてくる。
「おいアメリカ!!急にどこに行きやがるんだよ!?…って、Aか?」
足音の正体は、どうやらイギリスの様だ。
彼は、いきなり「用事ができたんだぞ!!」と言って、せっかく遊びに来ていた自分と日本を置いて、どっかに行ってしまったアメリカに対して怒っているのだ。
「Oh…それについてはsorryなんだぞ。…けど、ちょっとAを助けに行ってただけなんだぞー…」
帰ってきて早々怒られ、彼はぶーたれているのだ。
「そうなのか…ま、お前らしいな。…そうだ!お前がいないうちに、アイツらが来たんだよ…何で来るんだよ…」
彼の言うアイツらとはいったい、誰のことなのだろうか。さっぱりわからないアメリカとAは顔を見合わせ、首を傾げる。
「良いから早く来いよ!」と言いながら、イギリスはAとアメリカの腕を引っ張る。
たどり着いたのは、アメリカの家のリビング。そこは、大きなテレビとソファーが置いてあり、かなり快適に過ごすことができそうな部屋だ。
で、そこにいたのは、日本と…
「やぁ、アメリカ。暇になっちゃったから、お兄さん、遊びに来ちゃった♪」
そう。フランス率いる、悪友達。
やはり、機械化社会の中、そうそう忙しい国も人もいないようで…
「なーんだ。君達だったのか。いやぁ、意外なんだぞ。」
「いや、彼らが入れてくれなければ死んでしまう!的なことを言っていたので…アメリカさんに連絡をとろうかと思ったのですが、電話にも応答してくれなかったので…とりあえず、中に入れておいたのです。…なんか、すみません。」
日本がわかりやすく説明してくれる。
アメリカは「もちろん大歓迎なんだぞ!みんなでゲームでもしようじゃないか!!」と大きな声で言った。
こうして、彼ら総勢7人。国6カ国。ロボット1機での激しいゲームバトルが始まったのだった。
14人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
新月の団子(プロフ) - とても面白いです!続きのお話待っています!(о´∀`о) (2018年3月29日 20時) (レス) id: 3d5a1dcf59 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ