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「─…サ!アー…!アーサー!起きて!」
う…
「うるせぇ‼耳元で叫ぶな‼」
ったく…朝から騒々しい…
「ふぅ…やーっと起きた。」
ふぅ、じゃねぇよ‼もうちょっと寝させろよ…
やりきった顔をして手の甲で額を拭った。大袈裟な…
「朝御飯、作っておいたから、アルフレッドも起こして食べよう!早く着替えて下に降りて! 」
飯、作ってくれたのか…つーか、ふ服、勝手に今までセーシェルが使ってたやつ、引っ張り出してきたのか…
アイツ用の日用品買わねぇとな。
今日、買いに行くとするか…
───────────────
「Good morningなんだぞ!」
「あぁ。Good morning。つーか、早起きなんだな…。」
そう言うと、アルフレッドはパンを頬張りながら言った。
「ひょうはAが作っへくえはから楽しみでね!……ぷはぁ。…それに、君が作るまずい飯を食わなくてすむし!」
なっ…め、飯がまずいのはわざとなんだからな!!
「アーサーのご飯まずいのー?紅茶はすっごくおいしかったけど…」
Aがそう聞くと、アルフレッドがうんうんと頷く。
「そりゃあもちろん。アーサーのスコーンで犠牲になった人々は合計で何人になるんだろうなー?」
「えっ…死んじゃうの?」
「死なねぇよバカァ!!」
「HAHAHA☆アメリカンジョークさ!…でも、彼の料理は本当にまずいからね。Aは食べない方が良いんだぞ。」
元気よくAは返事する。
くそぅ…ビーフシチューだって、ビーフステーキだって、元は俺のとこ発祥なんだからな!
「じゃあさ、今度一緒にご飯作る練習しよっか。」
「…気が向いたらな。」
俺がそう言うと、Aは嬉しそうに「うん!」と言う。
憎まれ口さえ叩かなけりゃかわいいのにな。
俺はシュガートーストを口にした。
うわっ何だよ…超うめぇ…
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