おおかみ少女の最後の嘘【あんスタ】 (ページ8)

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「ん……」

少し、頭がガンガンする…
痛い……

「っていうか…ここ……」

どこなのだろうか…。
ぱっと見、アンティークな小物がたくさん置いてある。…とても、かわいらしい部屋…

自分はその部屋の真ん中にある豪華そうなベッドで眠っていたようだ。

「布団ふわっふわだ～」

「おや、目を覚ましましたか…」

布団をベシベシ叩いていると、ドアが開き、外から人が入ってきた。

赤い髪に青紫の瞳。顔は整ってる。

俗に言うイケメン。

だが今はミーハーになっている訳にはいかない。

「えっとぉ…？」

困惑した私を見、彼は、あぁ、と呟いた。

「これはこれは…名乗り遅れました、私、朱桜司と申します。」

朱桜という名前に既視感を覚えた。
が、どこでどういった経緯で聞いたのかは全く覚えてない。

まぁ、いっか。

朱桜なんて名字はよくある…よく……ある名字…

…なんだよきっと！いや知らないけど!!

「あ、あの…どうして私はここに…いやあの、そもそもここは…？」

「質問が多いですね…とりあえず、みなさんお待ちしています、着いてきてください。」

みなさんとは。

私はもんもんと色んな事を考えながら、彼の後ろを着いていく。

たどり着いた先には、男性が4人ほど待機していた。

「あ、来た～やっほ～♪」

そこには見覚えのある黒髪の青年もいた。