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其の六十一 ページ33

「ただいまぁー」

「おかえり、姉ちゃん。」


家に入ると、ちょうど玄関に辰巳がいた。


「辰巳も今帰り?」

「まぁね。友達と遊んでたから。」



へぇ…友達ね。

ちょっと不安なのはその友達が人間なのかってこと。

前…っていっても、辰巳が二年生の時なんだけどさ。
友達できたーって連れてきたのが幽霊だったときはさすがにびびったけど…


「あっ、ねぇ、辰巳。私さ、今日夜いないから。…お祖母ちゃんに言っといてくれない?」

「うん、何で?」

「今日さぁ、友達に誘われて、肝だめしすることになっちゃって…」


そう言ったら、辰巳に顔をしかめられた。


「はぁ?バカじゃねぇの?前に兄ちゃんに怒られたばっかだろ?」

「だってぇー、友達がぁー。…ね、お願い。皐には内緒でさ!」

「あー、もう…どうなっても知らねぇからな!!僕は責任取らないからね?」

「よーし、辰巳いい子!」



実はね、ちょっと前…ここに来る前にも、学校の友達に誘われて、『こっくりさん』やったことがあってね。

散々だったわけよ。


マジでこっくりさん来ちゃってさぁ…
見える私を気に入っちゃって、ずぅーっと付きまとわれちゃってたの。

友達には何にも危害加えなかったから良かったものの、私が死にかけてた。


で、結局お祓いしてもらって、で、皐にめっちゃ怒られた。


自分の体質を理解しろ!ってね。



それでも学習しない私も私だけどさ。
やっぱ、そういうの嫌いじゃないんだよね。オカルトとか、


「あら、Aじゃない。おかえり。」

「トト子!ただいま。」



トト子がすぐそばを通りかかると、辰巳が何かを思い付いた顔をした。


「あ!トト子さんに着いていってもらえば?」




「………んー?」

「なによそれ、何の話ー?」



いや、さすがにやめとこうぜ?辰巳さん。

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モノクロアリス(プロフ) - フヨフヨ(´Д` )さん» おー!888できれば、ここにログインしたやつでコメントしてくれないかな?そっから飛びますから! (2017年3月22日 20時) (レス) id: d795d01c61 (このIDを非表示/違反報告)
モノクロアリス(プロフ) - さくらさん» コメントありがとうございます!これからもがんばって更新していくので、よろしくお願いします! (2017年3月22日 20時) (レス) id: d795d01c61 (このIDを非表示/違反報告)
フヨフヨ(´Д` ) - ログインしましたよー、名前もハルバルに変えましたー!! (2017年3月22日 10時) (レス) id: daa35ab10b (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 続きが楽しみです!!更新待ってマース! (2017年3月18日 22時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
モノクロアリス(プロフ) - フヨフヨ(´Д`)さん» お元気ですぅ((((お疲れ様~!第一志望合格しました!!888ウェイ。ログインできたらまたボードで話そ~ (2017年3月11日 13時) (レス) id: f594ebc912 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モノクロアリス | 作者ホームページ:  
作成日時:2016年10月14日 7時

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