其の五十五 ページ24
「……──へぇ、じゃ、天の邪鬼のことはわかってなかったんだ。」
「うん。……ただ、思ったことがうまく口に出なくて…。最初はあれっ?って思ったんだけど…」
あれから、とりあえず、何が起こっているのかうまく把握できていないトド松に説明し、お互い、落ち着いて話をしている。
「カラ松は?…カラ松は知ってたの?」
そう聞くと、彼は曖昧な顔をしながら頷く。
「知っていたことは知っていたんだが…、ただ、確証が無くてな。…それに、確証が持てたとしても、たぶん俺には何もできなかった…」
彼が言うに、妖怪には妖怪を祓う力は持っていないらしい。
だから、自分には対処する術が無かったとか。
その時、私は思った。
そっか、だから一松もおそ松も、私に伝えようとしていたんだ…
ってね。
自分には関係無いで済ませようとしていた過去の自分を殴りに行きたい気分。
「…あ、あの…怒ってる?」
「ん? 」
「だからっ…その…僕が、散々な態度をとっちゃったこと……」
「あぁ、」
そんなこと。
「…別に、気にしてないよ。」
「……ほんと?」
「ほんとのほんと。」
それでもなお、うじうじしているトド松。
どうしよう、こんなトド松、トド松じゃない((((
「……Aちゃん、」
十四松がくいくいっと手で子招き、手でメガフォンをつくった。
たぶん、耳を貸してってこと。
「何?」
「あのね、トド松にね、いい子いい子してあげてっ!」
………んー?
「いいからっ」
と、私の背中をトンッと押した。
思わずよろけてトド松の前に着地する。
「…?」
「あ、えー…えっと…」
……。
そっと手をトド松の頭にのせ、優しく撫でる。
「……!」
106人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
モノクロアリス(プロフ) - フヨフヨ(´Д` )さん» おー!888できれば、ここにログインしたやつでコメントしてくれないかな?そっから飛びますから! (2017年3月22日 20時) (レス) id: d795d01c61 (このIDを非表示/違反報告)
モノクロアリス(プロフ) - さくらさん» コメントありがとうございます!これからもがんばって更新していくので、よろしくお願いします! (2017年3月22日 20時) (レス) id: d795d01c61 (このIDを非表示/違反報告)
フヨフヨ(´Д` ) - ログインしましたよー、名前もハルバルに変えましたー!! (2017年3月22日 10時) (レス) id: daa35ab10b (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 続きが楽しみです!!更新待ってマース! (2017年3月18日 22時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
モノクロアリス(プロフ) - フヨフヨ(´Д`)さん» お元気ですぅ((((お疲れ様~!第一志望合格しました!!888ウェイ。ログインできたらまたボードで話そ~ (2017年3月11日 13時) (レス) id: f594ebc912 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ