お願いです、日常を返してください。第二巻【妖怪松】

其の四十七 ページ16

「俺な、一松からも話聞いてきたし、お前の心もさっきちょっと覗いたから、だいったいわかった。」



へぇ、そっすか。

とりまヘビどっかやってくれると嬉しいな。



え？
いやぁ、ハ虫類とか苦手なんだよね…。
あと虫。


「…さっきっからヘビ見てるけど…そんなに欲しいか？」


「逆だ逆。……それのせいでトト子さんどっか行っちゃったじゃないかい。」


「えぇー？おいしいのに？」


「人間と妖怪を一緒にするでない。」


「俺だって元は人間よ？」


「はっ？」


「嘘。」


「いっぺん殴らせろ。」


「さぁーせんっ！」


●○●



結局、そのあと二人で話し合った。

一松についてとか、トド松についてとか、妖怪についてとか、ヘビについてとか、ヘビについてとか((((


「ま、たぶん天の邪鬼だなぁ…。だってアイツ、お前が帰ってからいつもカラ松に相談してるんだぞ？今日も酷いこと言っちゃった…って。」


「えっ…」



嘘だ。あんな奴が…

正直、信じがたい話だったけど…まぁ、ここはおそ松を信じてみようか。



「ま、本人も原因はわかってないみたいだけどなー。………なぁ、トド松は悩んでんのに、お前はそれで良いのか？」


「…どういうこと？」


「どういうこともこういうことも、お前はそれで良いのかってこと。…トド松のことはもうほっとくのか？関係無いのか？」




だって、私には関係無いもん。

私には…




＿一松とトド松は特にAになついてたのにな…＿



だって、それだって私じゃないもん。

前世とか、知らないっつーの…






……でも、トド松にとっては？


きっと、トド松は…つーか、悩んでる。





…ほっといちゃ、かわいそう…だよね。



「……はぁ。わかった。話してみるよ。」

「賢明な判断だ。」





まずは、話しかけてみよう。

あとは、それからだ。

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