本当の貴方は何処へ〈鬼滅の刃〉

拾漆 ページ19

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っざけんじゃねぇ

俺が必死で守ってきたものはなんだよ。

弟が体が欠片さえ残らずに死んだ

ちくしょう

殺してやる

人間だった奴を鬼に変える鬼舞辻が憎い

許さねぇ

必ず頸を斬ってやる

この刀と稀血の力で

その後に鬼舞辻が来やがった

残っている柱も僅か

悲鳴嶼、伊黒、甘露寺、冨岡、俺

弟も死んじまった。

くそったれ

子供が使うような言葉しか出てこねぇ。

情けねぇ

斬らなきゃ納得が出来ねぇ

お館様の話だとこいつが死ねば他の鬼もいなくなる。

今が絶好の機会だ。

そう思ったのに鬼舞辻の前に立ち、邪魔しやがったのは竈門炭治郎だった。

くっそ、気に入らねぇ

なんで鬼になったんだよ。

でも、言葉を失った

竈門炭治郎は妹の禰豆子を乱暴に抱き抱えて鬼舞辻の横にたっていた。

宇髄と元炎柱は何をしてやがる。

竈門禰豆子が取られてるじゃねえか

「無惨。お使い終わったよ。」

「流石炭治郎。帰ったら血をあげるから待ってなさい。」

鬼舞辻が竈門禰豆子を喰おうとしたとき

キン

目の前を明るく神々しい炎が待っていた気がした。

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