本当の貴方は何処へ〈鬼滅の刃〉

拾壱 ページ13

無限城

「無惨様はおられますかぁ？」

呑気な声が響く

「...あと２刻程で戻るかと。」

鳴き女が答える。

ベベン

謝花兄妹が現れた。

「あら？炭治郎じゃない。いつの間に大きくなったのね。」

「うん。１週間位前にね。」

「ふーん。片袖無くなってるけど、まさか斬られたの！？」

「うん。柱が一斉に斬りかかって来たから。」

「あんた、柱９人相手取ってその傷？なら、お兄ちゃんが戦いかたを叩き込んだおかげね。」

ふと、炭治郎は声に出す

「ねぇ、墮姫。俺達、殺し合いしたことある？」

「なに言ってんのよ。あるわけがないわ。鬼同士の殺し合いなんて不毛だもの。」

嘘の匂いがする

でも、炭治郎は放置した

忘れたことだから。

それよりも考えるべきはあの女の鬼。

禰豆子だったっけ

忘れられない

どこかで知ってる気がする

分からない

泣き出したい気持ちになる

使命がある気がする

心の底から煮えたぎるこの熱い想い。

これは何？

何と言う名前？

でも、もうすぐ無惨に消される

また、会えたらちゃんと聞こう。

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