打ち解け ページ7
その話をきっかけに、彼女は彼女自身のことを、自分から話してくれるようになった。
小さいころの事、好きなアイドルの話(実は地方まで追っかけをするほどのミーハーらしい)、大学でその日にあった事。
それと同時に、僕に色々なことを聞いてくるようになった。今までは殆ど僕が聞いてばかりだったから、凄く嬉しくて、つい余計なことまで話しすぎてしまうことも度々あった。
会う回数も週一回から、会わない日のほうが少ないくらいに増えた。お互いの学校で待ち合わせることもしばしばあって、『合コンの非モテ大王』にできた彼女の存在は仲間内でも噂になっていたらしい。
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「おい和翔、なんだよ、美人の彼女作っちゃって。どこでひっかけてきたんだよ?」
「いや、お前に無理やり連れて行かれた合コンだけど。てか彼女じゃないしね。」
「うっそ!あんな子いた?」
「いたよ、お前に見る目がないんじゃねーの?てか彼女じゃないし。」
「またまたぁ、とぼけちゃって!」
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彼女も同じように、友達に絡まれていたらしい。それは少し煩わしかったけれど、そのせいで会うのを控えようとか、そういうのはなかった。
告白もしていないし、付き合っているという感覚もなかったけれど、やっぱり二人の時間は心地よかった。傍から見たら、おかしな関係だと言われるけど。
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でも、楽しい時間は長くは続かなかった。
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それは…本当に突然の事だった。
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豆娘(プロフ) - にしさん» 遅くなってすみません。ありがとうございます、ありがとございます。もともと原稿用に書いていたので、こういうサイトのだと読みにくくなるかと懸念いたしておりました。嬉しいお言葉、本当に、本当に、ありがとうございます!! (2012年7月30日 19時) (レス) id: 1e72e96e25 (このIDを非表示/違反報告)
にし - ヤバいです!!!涙腺がピンピンのはずの私が号泣しました;; (2012年7月5日 14時) (レス) id: 8cdf065869 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:豆娘 | 作成日時:2012年4月20日 15時