鬼退治には黍団子が必須です。[鬼滅の刃]

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「えぇぇえええ！Aちゃん桃から生まれたのぉぉおお！！」

「桃ってあの熟れたら美味しいやつか！俺様も食べたことあるぞ！」

「桃から人って生まれるんだな！」

「うるさいですよ、皆様。そろそろAが怒りますよ」






炭治郎の鎹鴉の案内で連れられて来た藤の家で、たらふくご飯を食べてお風呂を入った後
皆で布団の上でお喋りに勤しんでいた。






「禰豆子ちゃん、君も大変な目にあったんだね」

「ムー！」

「…十和子はね、鬼から人間に戻れたんだ。でも、あれは奇跡に近いのかもしれない」






あれからというもの、何度か鬼から人間に戻せるか試みた。
が、成功したのは十和子ただ1人であった。




恐らく、条件としては
・ある一定数の人間を喰らった
・血鬼術を使える
・Aに斬られた時に「死にたい」と思うこと
があるのではないかと考えていた




一定数の人間を喰らっていなければ罪悪感を感じないし、

血鬼術を使えない鬼は全集中を使う前に斬り殺してしまうし、

まだまだ「生きたい」と思えば、人間に戻って生きることは「罪償い」にならないからだ。







「…それに禰豆子ちゃんは一度も人間を喰らっていないからね」

「ムームー！」

「可愛い…」







年齢的にはAと禰豆子は同い年だった。

だが、今は7,8歳くらいの姿になっていてどうも可愛い。







「ぐへへへへ、可愛いと可愛いの共演だ…っ」

「善逸さん気持ち悪い」

「ええええ、思ったことを言っただけじゃない！十和子ちゃぁあああん！」

「伊之助さん、助けて！！」

「おい、子分！子分が困ってるからやめろ！」

「なんか言ってること意味不明なんですけどぉおおお！！」







「…騒がしいな」

「ね」

「ムー…」

「…禰豆子ちゃん眠いの？一緒に寝よっか」

「ムー！」






一足先に寝たAと禰豆子。

「2人の間で寝る！！」と善逸が騒いだのを聞いて、十和子が善逸に手刀を入れたのは言うまでもない。

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