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第19話 痕 ページ21

貴「!鬼道くん」


鬼道「豪炎寺が探して……!おい、何があった」



眉間にしわを寄せ、Aを見る鬼道



貴「え?」



その意味が分からず、首を傾げる



鬼道「…首を絞められたのか」


貴「!」



バッと首を触るAだが、どうして鬼道がそれを知っているのか分からなかった



鬼道「人の手跡が残っている。それに……」



近づいた鬼道から伸びる手

そして指で優しく目の下を拭う



鬼道「泣いたのか」



部室の窓に反射した自分を見ると、たしかに首には赤い手の痕があり

顔には、かすかに涙の跡が残っていた



鬼道「!まさか、影山の関係者ではないだろうな」


貴「ち、違うよ!それは大丈夫……ただちょっと、え、っと…」



どう説明したらいいのか分からず、目を逸らすAに

鬼道は何かを察したのだろう



鬼道「…無理に言わなくていい。だが…無理はするな。お前も雷門の柱なのだからな」


貴「柱…?」


豪炎寺「雲雀」


貴「あっ、豪炎寺くん」


バサッ


貴「わっ」



こちらへ歩いてくる豪炎寺

鬼道は咄嗟に自分の羽織っていたマントをAに被せる



鬼道「見られたくないなら、今はこれで隠しておけ」


貴「ありがとう!」



小声で言い合うと、鬼道は練習へ戻って行った

Aは首を隠すように、青色のマントで首が隠れるように肩に羽織る



豪炎寺「………」



それを見て一瞬眉を寄せた豪炎寺



豪炎寺「どうかしたのか」


貴「えっと…少し寒くなっちゃって……そしたら鬼道くんがマント貸してくれたの」



なんとか言い訳をして誤魔化すが、豪炎寺は納得していないようだった


それからAは、痕が消えるまで常にマフラーをしていたとか・・・

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鈴松信@違反報告する時は声かけてね(´;ω;`)(プロフ) - うわぁぁぁぁ、これは…なんとも切ないぃぃぃ…めちゃ感動しました!(´;ω;`) (2018年12月9日 12時) (レス) id: e085487720 (このIDを非表示/違反報告)
raku(プロフ) - めちゃくちゃ好きです...!ありがとうございました!! (2018年7月26日 14時) (レス) id: 77cb868258 (このIDを非表示/違反報告)
KANA(プロフ) - ミストレの小説もっと作ってほしいです! (2018年6月9日 0時) (レス) id: 7cbd7746b4 (このIDを非表示/違反報告)
KANA(プロフ) - めっちゃ面白いです! (2018年6月8日 0時) (レス) id: 7cbd7746b4 (このIDを非表示/違反報告)
Fukumin - とても最高な小説でした。゚(゚´Д`゚)゚。また、こういう小説を書いて欲しい(´・ω・`) (2018年5月15日 18時) (レス) id: b430bf22da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マシマロ王子♪ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/masipage/  
作成日時:2018年4月29日 19時

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