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第11話 怪我 ページ13

貴「…?」



何故か安心できる、心地よい温もり


痛みがこないことと、体の違和感、そしてすぐ上から聞こえた知っている声に

Aはゆっくりと目を開く



貴「あ……」



そこに見えたのは、名も知らぬ彼の顔

そして自分は今、その少年に抱き上げられている。属に言うお姫様抱っこだ


砂埃も晴れ、見えた第三者の姿に全員が驚く



ミストレ「トロすぎ。俺がいなかったら死んでたんじゃないの?」


貴「あ、ありがとう」



ゆっくりと地面に降ろされ、足をつくAだが

腰がぬけているのか崩れ落ちそうになったところを、再び支えられる



ミストレ「……おい」


貴「ご、ごめん…力が入らなくて……」


ミストレ「ハァ…なんで俺がこんなこと……」



自分の行動を疑うように呟き、サッとAを抱き上げてベンチへ連れて行く



ドサッ


貴「いたっ」



乱暴にベンチに降ろされ、思わず声に出す



ミストレ「これぐらい我慢しろよ。鉄骨よりマシだろ」


貴「そ、そうだけど・・・でも、ありがとう」



ニコリと微笑むAを見て、何か考えるように眉を顰め

ミストレはグラウンドを後にした



秋「A、ちゃん……今の人は…?」


春奈「始めてみる人ですね」


夏未「雷門の生徒ではないわ」


貴「私も彼の名前は知らなくて……でも何度か会ってるの」


豪炎寺「雲雀!!怪我は…」



ベンチに駆け寄り、Aの無事を確認する豪炎寺たち



貴「平気だよ。みんなこそ平気?怪我してない?」


円堂「俺達はなんともないさ!鬼道のおかげだな!」


貴「そっか、良かったぁ……」


栗松「マネージャーは自分の心配もしてくださいでヤンスよ〜」


壁山「そうっスよ!あの人がいなかったらと思うとゾッとするっス……」


豪炎寺「……」


半田「でも全員無事でよかったよな」


少林「ほんとですよ〜」



ふと、鬼道たちがピッチを出てどこかへ向かうのが見えた

それに気づき、追いかける円堂


ほどなくして、影山は逮捕され

ようやく試合が始まる



ピッピッピィ――――ッ


《ここで試合終了!!雷門中勝利!!四十年間無敗の帝国学園・・ついに敗れる!!》

第12話 未来のため→←第10話 鉄骨



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鈴松信@違反報告する時は声かけてね(´;ω;`)(プロフ) - うわぁぁぁぁ、これは…なんとも切ないぃぃぃ…めちゃ感動しました!(´;ω;`) (2018年12月9日 12時) (レス) id: e085487720 (このIDを非表示/違反報告)
raku(プロフ) - めちゃくちゃ好きです...!ありがとうございました!! (2018年7月26日 14時) (レス) id: 77cb868258 (このIDを非表示/違反報告)
KANA(プロフ) - ミストレの小説もっと作ってほしいです! (2018年6月9日 0時) (レス) id: 7cbd7746b4 (このIDを非表示/違反報告)
KANA(プロフ) - めっちゃ面白いです! (2018年6月8日 0時) (レス) id: 7cbd7746b4 (このIDを非表示/違反報告)
Fukumin - とても最高な小説でした。゚(゚´Д`゚)゚。また、こういう小説を書いて欲しい(´・ω・`) (2018年5月15日 18時) (レス) id: b430bf22da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マシマロ王子♪ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/masipage/  
作成日時:2018年4月29日 19時

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