今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:44,293 hit
小|中|大
6 ページ7
バタバタと足音を立てて走る。走った視界の先に女子トイレを見つけて駆け込んだ。
そして、人目を気にせずにズルズルとしゃがみ込んだ。
「なんで、なんで……」
なんで、私はまだあなたを好きでいるんだろう……
忘れるように仕事をしていただけ。忘れれるわけがなかった。
「……やめてよ、」
「・・・」
あの澄んだまっすぐなスカ イブルーな瞳も
「……踏み込んでこないでよ、」
「・・・・・・」
華奢に見えても均等に動くためだけに鍛えられた身体も
「……あんな言葉、」
「・・・・・・」
全部、全部覚えてる。忘れれなかった。それだけ、本当はまだ…
「・・・ホテル戻ろう。」
トイレの壁に立って、私の独り言を聞いてたなんて知る由もない私は、そそくさとホテル戻った。
残りの期間、どうやってやり遂げるかを考えながら。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
259人がお気に入り
259人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:kgymk | 作成日時:2019年11月27日 17時