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バタバタと足音を立てて走る。走った視界の先に女子トイレを見つけて駆け込んだ。
そして、人目を気にせずにズルズルとしゃがみ込んだ。


「なんで、なんで……」


なんで、私はまだあなたを好きでいるんだろう……
忘れるように仕事をしていただけ。忘れれるわけがなかった。


「……やめてよ、」
「・・・」
あの澄んだまっすぐなスカ イブルーな瞳も


「……踏み込んでこないでよ、」
「・・・・・・」
華奢に見えても均等に動くためだけに鍛えられた身体も


「……あんな言葉、」
「・・・・・・」
全部、全部覚えてる。忘れれなかった。それだけ、本当はまだ…


「・・・ホテル戻ろう。」


トイレの壁に立って、私の独り言を聞いてたなんて知る由もない私は、そそくさとホテル戻った。
残りの期間、どうやってやり遂げるかを考えながら。

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作者名:kgymk | 作成日時:2019年11月27日 17時

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