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「俺は女性差別をするような部下を育てた覚えはないのだがな…」

緊迫した空気にするには充分なくらい低く冷たい声がした。

「降谷さん…」

「オンナ…か。じゃあ、お前はオトコということ以外誇れるものがないということか…」

コツンコツンと言う靴の音が響く中、誰一人として口を開くものはいなかった。

そのまま、私の方まで歩いてきて

「部下の無礼を謝る。申し訳ない。
改めて、警察庁警備局警備企画課 降谷零だ。」

「…初めまして。MI6総指揮官のAAです。よろしくお願いします。」

「…初めまして、ね。よろしく。」

お互い無表情で握手を交わす。
聞こえてた、聞こえてたけど無視させてもらおう。こんな所で久しぶりとか言えるか!

さっきからの態度にイライラして落ち着かないけど、仕事は仕事。さっさと終わらせてホテルに行こう。

そう意気込んでからはサクサクと進んだ。
侵入経路、証拠の確保、現在の状況確認など話し合えるものは話し合った。
小一時間ほど過ぎてやっと内容がまとまって会議は終了となった。

「A捜査官。今日は?」
「あ…降谷捜査官。今からホテルにチェックインです。警察庁にホテルを抑えてもらっているので…」

目を合わさず荷物を整理しながら、淡々と伝える。だって、

「…だいぶ冷たいんだな。二人きりなのに。」

「二人きりだから、です。話すものなどないですから。」

公安の方々!会議室から出るの早いよ!どういうことだよ!
さては!アレか!会議前に降谷さんに冷たく言われたお説教されたくないからか!
知るか!2人にさせるなよ!


そう悶々と考えていたら、いつの間にか目の前に降谷さんがいた。

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作者名:kgymk | 作成日時:2019年11月27日 17時

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