13話 ページ14
『太宰さん』
ある日、私はいつも通り期待を裏切り、遅刻しながらも出勤してきた太宰さんに声をかけた。
「何だい？」
これは聞きたくなかったんだけどな。これ以上太宰さんがマフィアにいちゃまずい。
聞くしかない。
『織田作は……何か言ってましたか？』
太宰さんは無邪気な可愛い、天使のような尊過ぎる笑みを引っ込めて私を見つめる。
織田作は私と太宰さんの共通の友人。私が聞いてもおかしくはない。
「ああ、彼はね」
ここで「人を救う側になれ」と出てきたら、もう私にはどうしようもできない。太宰さんが自主的に出ていくのを待つしかない。
「君を守れと言われたよ」
……は？
『織田作が……？』
「そう、最期に……「あいつを、Aを守ってくれ。あいつは脆く、弱いから、お前にしか守れないから」ってね」
織田作……なんてこと言ってくれるんだ……
『そう、ですか……』
「織田作に託されたんだ、絶対に君を離したりしない」
太宰さんは私をぎゅっと抱きしめた。
普通ならテンションマックスになってもおかしくないシチュエーションだけど、今は興奮なんてしてられない。
太宰さんがマフィアから抜けないのは
私の所為だ。
私を守れなんてことを言ったから、織田作はきっと「人を救う側になれ」「良い人間になれ」と言えなかったんだ。
本当に太宰さんに伝えて欲しかったのはそっちなのに。
「君は織田作が居なくなってからずっと悩み込んでいるようだったから」
それは全部太宰さんの所為ですが。
「私が君にしてあげられるのは、その悩みを忘れさせることくらいだ」
だからあんな明るく振舞ってたってこと……？
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ああ - うーーん。 (1月13日 11時) (
レス) @page24 id: b494e7f131 (このIDを非表示/違反報告)
lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (11月10日 19時) (レス) id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - そうだったんですか！大丈夫ですいつでも面白い話待ってます！ (2018年10月1日 17時) (レス) id: e8ca853bb3 (このIDを非表示/違反報告)
風寧 - サクラさん» 読んでいただいてありがとうございます。大変申し訳ありませんが、やつがれちゃんの方は諸事情により公開を一旦やめておりまして……すみません (2018年10月1日 17時) (レス) id: 19604f2ea5 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - いつも面白い小説見てます！あのやつがれちゃんで暗殺教室のパスワードがかかってて分からないんですが教えていただけませんでしょうか (2018年9月22日 0時) (レス) id: e8ca853bb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風寧 | 作成日時：2018年4月7日 16時
