【原朔哉】(中2) 昼休み 5 ページ21
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「いや、だってさぁ・・・」
朔哉はひいひいと笑いながら涙を拭うと、1人立ち上がり、俺の前の席の椅子へ腰を下ろした。
「あーんな見るからに頭悪そうなのと言い合ったら、俺まで同レベルだと思われんじゃん?」
さくらんぼの様に艶やかな唇から、白い八重歯が覗く。
『自分より低レベルな子に何言われてもなんも感じないケド〜』と、朔哉は俺の机に肘をつき、目線だけを女共に移した。
・・・コイツは頭が良い。
『切切』という漢字が読めなかったバカさを置いておけば、基本的には頭が良い方だ。
要領が良く、頭の回転が速い。
その点、コイツは一緒につるむのが比較的楽だった。
朔哉の発言に苛立ちを押さえきれない様子の女子共は、顔を真っ赤にして教室から慌ただしく出ていった。
「お前、女友達いねぇだろ。」
人が居なくなった教室に、俺の声が軽く響く。
「そりゃ、俺性格悪いからねん。」
自覚はあるのか・・・そう思いながらも、にぱっと笑う朔哉に、俺も自然と頬がほころぶ。
「知ってる。」
俺の答えに満足気に笑う朔哉は、『大好きでしょ?』と子首をかしげた。
「まぁ、嫌いじゃねぇ。」
現中学において、今のところ一番気が知れた仲なのが朔哉で間違いないのは史実だ。
俺の言葉に満足したのか、またも朔哉は『ははっ』と明るく笑って見せた。
「知ってる!」
チラリと、純白の八重歯が覗いた。
2人だけの教室に、キンコンと予鈴が響く。
こうして俺らの昼休みは、いつも通り幕を閉めた。
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長い長い長い!!
連続更新すみませんでした!<(_ _)>
+、タイトルの書き方違ってすみません。
皆さんあまり統一していませんでしたので、勝手にやらせて頂きました!
紀良
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水希 - 参加したいです! (2018年5月21日 17時) (レス) id: 3c8893256c (このIDを非表示/違反報告)
リフル - 自分が書いた奴を消しました。 (2017年2月12日 13時) (レス) id: ac365a8709 (このIDを非表示/違反報告)
奏葉(プロフ) - 未宇さん» はじめまして。是非どうぞ!でも私はこの一週間ここに来れそうにないのでやり方だけ教えますね! (2016年3月29日 7時) (レス) id: 28b2dcf9a2 (このIDを非表示/違反報告)
未宇 - 参加していいですか? (2016年3月28日 23時) (レス) id: d7839a77d6 (このIDを非表示/違反報告)
紀良(プロフ) - えっ!新機能スゴッ!?そんなのあったんですねぇ〜・・・って、ここ書き込んでいいんかな・・・失礼しましたぁー! (2016年3月8日 19時) (レス) id: 4dd9c8676b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にゃらめる x他7人 | 作者ホームページ:
作成日時:2016年1月6日 18時