【SVT】key. (ページ26)

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「あ、これはこっちでお願いできますか？」

私は他のスタッフさん達と一緒に車にのり
無事に現場に着いたみたいで
メンバーは撮影の準備のため部屋に入っていく。

体調崩されても困るんだろうから暖かいところで
待つみたい。

周りでスタッフさん達が慌ただしく動く中で
食事用に用意された部屋に
私の道具も設置してくれてる。

「すみません、本当ありがとうございます」

「いいえ。我々の仕事ですから」

1人の男性スタッフが手際良く設置してくれてて
昨日、取りに来てくれたのも同じ人で
一生懸命聞いてたっけ。

「後は大丈夫なんでありがとうございました」

残りの細かいのは出来るからって
他の仕事に移動してもらった。

建物の中ではあるけど寒さがわかる。

「寒い…」

WN「大丈夫ですか？」

「あ、えっと…」

WN「大丈夫です。カメラは無いです」

目の前に現れたのはウォヌくん。

WN「もう準備できたんですか？」

「あ、はい…ある程度は」

WN「前にもらったの美味しかったです」

「ありがとうございます」

部屋の入り口で止まった彼。

少し手を止めて話そうと近くまで行った。

WN「…朝はごめんなさい(笑)」

「え？！…何が？」

WN「タイミング悪かったかなって(笑)」

「あ、いや…ジスから何か…」

WN「いや？勘ですかね」

「勘…」

WN「だってヒョン、顔真っ赤だったから」

「何も無いですから…」

WN「ヌナって呼んでもいいですか？」

「えっと…多分？誰も私の歳、知らないですよね(笑)」

WN「え？シュアヒョンと同じ歳じゃ…」

私は持っていたパスポートを見せた。

WN「え？！同じ歳…」

「うん…実は(笑)」

WN「それ、誰も知らないの？」

「知らないと思う…だって言ってないから笑」

なんて会話をしていたら

JN「あっ、ヌナ！」

「あっ、えっと…」

ついでだし、年齢のことを伝えようとしたら
ウォヌくんにシーってされてウインク…

WN「じゃあ後で」

JN「ヌナ、後でね！」

ウォヌくん…いたずらっ子の顔してたな…

多分、この部屋の前を通らないでも
行けるはずなのに、わざわざ回ったのかな…

ジュンくんが何で通ったのかはわからないけど…

残りの準備を進めようとした時

JS「A」

「あっ」

JS「これ、被ってて」

「え、これ」

JS「寒く無いようにね」

…これ、ジスがいつも被ってる帽子…

「ありがとう…」