気まぐれボイジャー【豪炎寺修也】第八章 (ページ23)

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２８９話#　ミニ同窓会ページ23

うちのソファは右半分を広げることでベッド代わりにもなる。

ソファには風丸と修也が座り、あたしはその広げた部分に腰かけた。

料理が並んだちゃぶ台の向こうにはヒロトと緑川が床に座り、みんなでちゃぶ台を囲む。

全員のグラスにビールを注ぐと、緑川が声をあげた。

緑川「では、イナズマジャパンのミニ同窓会ってことで！お疲れ！乾杯！」

「「「乾杯！」」」

すると修也の向こうに座っていた風丸が言った。

風丸「しかし、Aとは本当に久しぶりだな(微笑)」

A「うん。高校も大学も違ったしね」

風丸「元気にしてたか？」

A「うん。バリバリ元気。そっちは？」

風丸「俺もだ」

修也「A、この料理は全部自分で？」

A「うん。パエリアとシーザーサラダと鶏のから揚げ。あとお昼ごはんの残りのマカロニサラダ」

風丸「すげーな。パエリアって、作れるんだ」

緑川「ほんとすごいよね」

ヒロト「美味しいよ。Aちゃんの料理」

風丸「いただきます...ん？なんかこのから揚げ、普通のと違う。なぁ豪炎寺」

修也「確かに」

A「エスニック風の味付けがしてあるの」

緑川「Aが作るから揚げっていつもちょっと変わってるぞ」

A「から揚げ粉にシナモンとかナツメグ混ぜたりしてる」

風丸「へぇ～、美味しいな」

ヒロト「Aちゃんといると毎日のように美味しいものが食べれるんだ。羨ましいでしょ」

風丸「ほんとだわ。俺寮の食堂だんだん飽きてきたし」

・

やがて。

平和に始まった飲み会は、酒が回ってくる頃になってだんだん盛り上がっていき...

緑川「それでさ～～、吹雪のケータイマジやばいんだって！女の子の連絡先だらけで、俺とメシ食ってる時もピョコピョコ鳴ってさ。うるさいぞって言ったらさ、緑川くんのケータイは静かだねって微笑みやがった」

風丸「はははははは！！！最悪！」

ヒロト「さすが雪原のプリンス！！」

A「もう、その話何回も聞いたでしょ」

緑川「くっそ。余裕な顔しやがって。豪炎寺、分かるだろ俺の苛立ちが！」

修也「興味のない女達から連絡がくる苛立ちなら分かるが...」

緑川「なっ！お前も吹雪と一緒じゃねーか！おい風丸、一緒に豪炎寺を攻撃しよう」

風丸「まあ、しつこい女って鬱陶しいよなー、ヒロト」

ヒロト「すっごく分かる」