286話# 金曜日に ページ20
#家#
〜Aside〜
とうとうテスト期間に突入した。
毎度のことだけど、テスト期間の食事はたとえ土日でもかなり適当。
コンビニのサラダをトーストで挟んでサラダサンドにし、サイドはインスタントのミネストローネのみ。
簡単な朝ご飯だ。
緑川が言った。
緑川「テストの最終日っていつ?」
A「あたしは木曜日。だから金曜から夏休み」
ヒロト「俺も木曜で終わり。緑川は?」
緑川「俺は金曜なんだよなぁ」
ヒロト「じゃあ金曜の夜、お疲れ様会でもやろう。Aちゃん予定は?」
A「え、あー、大丈夫だよ」
お疲れ様会って...こないだ言ってたように、修也も来るのかなぁ...
ヒロト「緑川、豪炎寺くんも誘っといてね」
緑川「おう、もちろん」
A「!」
ヒロト「...」
すると緑川が思いついたように言った。
緑川「あ、そういえばさ、こないだ風丸に会ったんだー」
ヒロト「風丸くん?」
緑川「せっかくだしあいつも呼ぼうぜ」
ヒロト「おっけ、じゃあ5人?」
緑川「ああ。A、料理どうする?」
A「あたしやるよ。金曜暇だし、準備する」
ヒロト「じゃあ俺は買い物とか手伝うよ」
緑川「じゃ、決まりな!」
決まってしまった...
修也が、またここに来る...
・
#駅#
〜豪炎寺side〜
18時を過ぎたのに、夕焼け空はまだまだ消えない。
空気はじめじめと暑い。
待ち合わせ時間より早く着いて、俺は柱の傍に突っ立っていた。
しばらくすると風丸がやって来る。
風丸「豪炎寺」
豪炎寺「風丸、早いな」
風丸「お前こそ」
豪炎寺「テストが早く終わった」
風丸「あとは緑川か」
豪炎寺「そうだな。あいつ、今日のラストは国際経済論らしいぞ」
風丸「へー、そうなんだ」
豪炎寺「だいたい授業はレポートかテストなのにあの授業だけ両方あるって愚痴っていた。まあでも、あいつの頭なら平気で片付けられそうだけどな」
風丸「それもそうだな」
豪炎寺「風丸は今日何時まで学校あったんだ?」
風丸「14時。それからサッカーやってシャワー浴びてきた」
豪炎寺「体、なまってなかったか?」
風丸「ああ」
豪炎寺「?」
こいつ、どことなく元気がなさそうだな。
何かあったのだろうか。
豪炎寺「風丸、今日はどこか調子が悪いのか?」
風丸「え?」
豪炎寺「何だか暗くないか」
するとぼんやりとしていた彼は俺と目をしっかりと合わせてきた。
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ノコ(プロフ) - 再開、嬉しいです。ななっちさんの作品はどれも心に染みます。ありがとうございます。大切に読ませていただきます。 (2020年5月27日 1時) (レス) id: a7f52ab7e6 (このIDを非表示/違反報告)
ななっち(プロフ) - Lakeさん» こちらこそありがとうございます〜 (2020年5月26日 20時) (レス) id: 6b7ac9b579 (このIDを非表示/違反報告)
ななっち(プロフ) - ムスメ3さん» ありがとうございます! (2020年5月26日 20時) (レス) id: 6b7ac9b579 (このIDを非表示/違反報告)
Lake(プロフ) - 更新ありがとうございます〜! (2020年5月26日 20時) (レス) id: 7e7ce81c15 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - おかえりなさい (2020年5月26日 20時) (レス) id: 87b01b0a04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ななっち | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/trhthe/
作成日時:2018年2月14日 23時