気まぐれボイジャー【豪炎寺修也】第八章 (ページ18)

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２８４話#　衝撃の事実ページ18

#定食屋#

～豪炎寺side～

あれから、よく緑川に会うようになった。

連絡先も交換し、大学で会ってはご飯を食べたり一緒に自習したりしている。

今日は昼食に定食屋に来ていた。

たまたま訪ねてきた違う大学の風丸もいる。

緑川「へー、この時期に申し込みに来たってことは、夏休み中に練習試合をやるんだな」

風丸「ああ。お前たちの大学とは今年まだ１回も試合してないからさ。豪炎寺が入ってどんだけ強くなったか、確かめないと」

修也「なんだか、どんどんキャプテンらしくなってきたな、風丸」

風丸「夏休みが終わったらキャプテン就任だよ、あっというまだよ」

緑川「すごいじゃないか」

風丸「緑川は何でサッカー部に入ってないんだよ」

緑川「サッカーは高校で引退した。ヒロトが吉良財閥を継いだら俺がしっかりサポートしなくちゃならないからな、そのために色々勉強しとかないと」

風丸「イナズマジャパンのメンバー全員がプロを目指す訳じゃないって、何だか寂しいな」

修也「木暮も推薦蹴って大学入ったしな」

緑川「木暮って頭いいのか？」

修也「関西の方の国立って聞いてる」

緑川「うーわ。まじか」

風丸「音無のために必死なんだな、ははは」

緑川「やー、久々にみんなで集まりたいなぁ。大学で豪炎寺に再会してからますますそう思うよ。豪炎寺もそう思うだろ？Aやヒロトにも再会してさ」

と、その時、目の前に座っていた風丸がから揚げ定食から顔を上げた。

風丸「...A？」

緑川「ん？AだよA」

風丸「Aってあの如月A？」

緑川「そう。俺とヒロトと一緒にシェアハウスしてるんだけどさ。この前豪炎寺が台風の中倒れかけてて助けて連れて帰ったの」

風丸「そうだったのか？」

修也「...ああ」

あれから緑川とAの話をすることはなかったんだけどな。

風丸「...」

修也「どうした、風丸」

緑川「何だよ、黙り込んじゃって。風丸もAに会いたいのか？」

風丸「違うわ。何で俺がAに会いたいんだよ」

緑川「A今フリーだぞ」

修也「っ！」

え？

緑川「今度は豪炎寺が固まるのかい。お前ら面白いな」

残りのご飯をかきこみ、緑川は１０００円を置いて立ち上がる。

緑川「じゃ、俺次の授業に急ぐからさ。お会計よろしく。お釣りは豪炎寺持っててくれ」

修也「あ、ああ」

緑川「じゃあな風丸」

そうして、緑川は爽やかに店を出て行った。