NO.2 「内気な私が嫌い」 ページ6
「・・・って言うことになったんだけどさ、君もそれでも消したい?」
「・・・そ、そんなこと・・・し、信じられないです・・・」
「だよねぇ〜。あり得ない話だもんねぇ〜。みんな最初はそう言うよ。
信じられないのら消すのはやめた方がいいかな。」
「あ、あ・・・の・・そっそれでも消してほしいんですっ・・・!!」
「ん。そかそか。分かったよ。それじゃあ何で消したいのか、教えて?」
「そ、それは遡ることなるんですが・・・」
ーーーーーーーーー
私は人見知りで上手くしゃべれないんです。いつもどもったり黙ったりしちゃって。だから友達って呼べるものも少なくてそんな私に話しかけてくれた子がいたんです。その子はあいちゃんって言ってみんなの人気者なんです。
だからそんな子が話しかけてくれるだなんて思わなくて、でも優しく話しかけてくれたんです。
すごく嬉しかった。
あいちゃんは私の憧れでした。
誰にでもすぐに打ち明けられて輪に入ることも多かったし中心になることも多かったんです。
私とは真逆の存在でした。
あいちゃんは私によくしゃべりかけてくれたんです。本読んでるときに
「何読んでるの?」って言ってきて
私が本の名前を言ったら
「へぇ〜、面白そう!どこが好きなの?今度貸してくれないかな?」って
話を広げてくれたんです。
あいちゃんと話してると不思議で言葉がスラスラと出てくるんです。
嬉しかった反面罪悪感もありました。
こんな私があいちゃんなんかを拘束しちゃっていいのかなって。
クラスのみんなが私のことを気にくわないこと知っていたんです。
やっぱりみんな前よりあたりがキツくなりました。
前はぶつかっても無視、話しても無視
みたいに軽かったんです。でも今じゃ
ぶつかったら「ざまぁw」
わざと足を引っかけられて転んだら
「ダッサ〜w」って言われて。
それでも我慢はできたんです。
前も。本を読めばその世界に集中できて周りを気にしないで済んだから。
でも机にキモイ ブス ねくら アホどもりやろう 気持ち悪いって悪口を書かされたときは辛かったんです。
嫌でも視界に入ってしまうから。
しかもみんなあいちゃんにバレないようにいじめてくるんです。
だからあいちゃんは気づいてません。
私があいちゃんと関わっているせいでいじめられていることを。
あいちゃんが知ったら「私のせいだねごめんね」って悲しそうな顔で言うと思いました。
だから言わないようにしてました。
12人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
嘘つきピエロ - 心に響くものがあってめっちゃ惹かれました! (2020年11月29日 1時) (レス) id: f059c2a2b0 (このIDを非表示/違反報告)
レイン - ドォナツさん» 返信遅くなりすいません!ありがとうございます!こういう世界観って書くのが難しいんでそう言ってもらえて嬉しいです!ありがとうございます! (2020年5月14日 18時) (レス) id: 05e6c43b69 (このIDを非表示/違反報告)
ドォナツ - ダークな世界観が大好きです!応援してます (2020年5月7日 16時) (レス) id: 871381f269 (このIDを非表示/違反報告)
レイン - haru☆さん» うわああああ!すごい嬉しいです!私が好きな世界観を私なりに作っているのでそう言ってくださって嬉しいです!ありがとうございます! (2020年4月21日 22時) (レス) id: 05e6c43b69 (このIDを非表示/違反報告)
haru☆(プロフ) - 世界観が凄い好きです、更新頑張ってください! (2020年4月21日 19時) (レス) id: 8a171a65b4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:レイン | 作者ホームページ:http://utanai.nosv.org/u.php/hptyomatu/
作成日時:2020年2月22日 13時