健人担ですけどなにか？ Fuma.K (ページ44)

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あれからしばらく浜辺を散歩してる。

隣を歩くAちゃんは貝殻落ちてないかなーなんて探しながら歩いてる。

案外子供っぽいところあるんだな。

Aちゃんのそんな新たな一面を知れて嬉しくも思う。

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『それにしても、ここの海だーれも人いないね笑』

「ははっ、確かに誰もいないな。

でもそれがいいんだよな、開放感あって。」

『あー、確かに。騒げるし。』

「騒ぐのはお前ぐらいだけだけどな笑」

『え！そんなことないもん。

で、でも！騒げて楽しかったよ。

なんか青春できたって感じがした。』

「こんなんで？」

『うん、だって誰かと一緒に海に来ることなんてないもん。』

「そうなんだ。」

ちょっと意外だった。

あんなに海好きそうならもっと来てるのかと…

『朱里っていう高校のときからの友達いるけど海なんて1度も来たことないし。』

「あー、あの時の合コンとかコンサートの時とか隣にいたお前と仲良さげだった子？」

『そうそう。よく覚えてたね。』

「まぁ。」

Aちゃんの仲いい友達って気になるし。

「Aちゃんってさ、高校時代どんなんだったの？」

『え、どんなんだったって言われてもねー。

そんな充実した高校時代ではなかったかな…』

「えー、でもお前モテただろ。」

『そんなのことないよ。』

「彼氏とか絶対いたでしょ。」

『え…

ま、まぁ…いたけど……』

一瞬Aちゃんの顔が曇った気がした。

『ねぇ、なんか飲みたいな。

ジュースとか買いに行こうよ！』

「え、あ、うん。」

そして、さっきの話を続けたくなかったのか、急にそんなことを言い出した。

Aちゃんって高校時代になんかトラウマでもあるのかな。

さっきの反応を見てるとそう思ってしまった。

でも俺が無理に聞くことでもないから、とりあえず俺は今の彼女についていくことしか出来なかった。