6日目 ページ15
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心地の良い眠気が身を包む。
言葉にして説明するのは難しいけど、気持ち良くて暖かくて安心する。
ずっと、とは言わないからもう少し、あと少しだけこのまま____
「……きてー、司ちゃーん朝だよー」
『ん……』
「あ、起きた?」
『……あと、ごふん』
「こらこら寝に入らないの
しかもそれ5回目だかんね!もうダメでーす」
ほらほら起きて、と体が揺さぶられて
とろとろとした眠気から意識が覚醒させられていく。
重い瞼を上げれば、覗き込んでくる紀章さんと見知らぬ天井。
…あれ、ここどこだっけ
確か昨日…紀章さんと一緒に…あ、そうだ紀章さんの実家だ……
『きしょーさん』
「お…めっずらしい、甘えたじゃん」
起こしてと両腕を広げれば、はいはいと声がして背中へと手が回される。ぐっと距離が近付いたのを感じて
彼の首へと腕を回せばいとも容易く体を起こされる。
『ありがとー』
「いーえ、ほら早く着替えちゃいな」
『んー』
差し出された着替えを受け取って、一旦布団の上へ。
そして、今着ている服へと手を掛けたところで気が付いた。
『紀章さんむこう向いてて』
「え、やだ」
『やだって…着替えられないじゃん』
「俺のことは気にせず着替えれば良いよ」
『無茶を言う……』
ほらほらあっち向いてと促してもにこにこしているだけ
あーこれ聞く気無いなぁ
しょーがない、と服を掴んで脱いで「ひゅーだいたーん」と野次を飛ばしてくるオニーサンに投げつけて、着替えに手をかける
「あっちょっと待って」
『服着てからねー』
あまり待たせるとすね始めそうで早く着替えちゃおうと袖を通して頭から被る。
……まさか、これが悪手であると誰が予想できただろうか
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愛夢(プロフ) - 紀章さん好きには堪らない作品ありがとうございます!!更新頑張ってください! (2023年2月6日 18時) (レス) id: 1fb4caaf97 (このIDを非表示/違反報告)
最小幹部 - Yuiさん» Yuiさん、返信大変遅くなってしまい申し訳ありません。コメントありがとうございます!マイペースに更新しているのでまた覗いて頂ければ幸いです(*^^*) (2022年2月6日 20時) (レス) id: 1b7127d9e3 (このIDを非表示/違反報告)
Yui(プロフ) - 紀章さんファンなんで小説を作成してくれてすごい嬉しいです!続きを楽しみにしてます! (2022年1月16日 13時) (レス) @page5 id: 3c14c8fbd4 (このIDを非表示/違反報告)
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