2本の桃の花 (ページ8)

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2時間目中盤ページ8

百「いあっ」
ニ「いって！！」

痛かったのか、思いっきり指を噛まれた

百「せんせーがゆびいれたのがわるい、おれわるくないもん。ぜったいせんせーがわるい」

涙目で睨み付けられてもねぇ。めちゃくちゃかわいい、なんか全部ひらがなに聞こえるし。あと指がいたい

ニ「ほらいくよ、今戻れば後半いけるんだから」
百「はいはい」

井「叶斗大丈夫だった？」
百「うん、口ゆすいだから大丈夫」

叶斗はすぐ輪の中にはいるとクラスメートと話しはじめた

百「次どこ？」
松「4組だよ」
百「うわ、野球部とバスケ部多いじゃん」

隅の方でそれを眺めていた
さっきのことを思い出すと罪悪感に追いやられそうになるがしかたないだろ本能が叫んだから

松「せんせー！次審判ですよ」
二「あ、ありがと」

ゆっくり立ち上がってブザーをもった

ニ「開始！」

「時間あまったってよ」
「そうする？」
「エキストラマッチとか用意してないんだけど」

全試合が終わり時間が余ったらしい
会議が終わったらしく、二組の学級委員である松田が声を出した

松「先生方こちらへ集まってください！」
ニ「…なんか、嫌な予感がする」
百「ほら行きなよ。他の先生もう行ってるよ」
佐「二ノ宮先生はやく！」
百「ほら、たぬきの先生も行ってるんだから」

仕方なく立ち上がりコートに入った

「二ノ宮先生ジャンプボールだ」
「ほんとだー」
「でも相手体育の木田先生だよ？」
「圧があるね」

木田先生はラグビー部の顧問だ。嫌だとは思ったが結構自信がある

「よーい…始め！」

ブザーが鳴った

「すごい！二ノ宮先生がとった！」
「かっこいい！！」

百「あー楽しかった！」
ニ「早く帰れよ」
百「やー、だって…あんなことされちゃぁね」
ニ「罪悪感は感じてる」
百「後悔は」
ニ「一切してない」
百「だと思った」
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百瀬side
ニ「ワーク終わった人から黒板の問題解いてみてね」

二ノ宮先生の授業は教えるとこ終わったら意外と放任主義になる
たまにこうして問題投げかけたり、他の人に教えに行かせる

百「黒板の答え」
ニ「相変わらず早いね」

ニ「よく解けたね、正解。他の人教えに行って」
百「はぁーい」

所々からSOSが聞こえるので近場の二人から一気に片ずけることにした

百「いっぺんに教えるけど二人ともどこまでいった？」
「「ここ」」
百「なんだ一緒じゃん」
教えようとすると先生がきた