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2時間目前半 ページ7

二ノ宮side
松「只今より、毎年恒例。第一回学年レク、ドッヂボールを始めます!」
今日は学年レクがある

ニ「この学年ノリがいいな、クラス仲もいいし」
百「本当に。結構楽しいし」

次は叶斗のクラスの試合のはず。

「二ノ宮先生〜女子のほうも来てくださいよ」
佐「そうですよ」
ニ「僕、今叶斗と話してるから後でね」

ぐいっと首に腕を回して引き寄せると耳が赤くなったのが見えた

「えーずるいですよ」
ニ「ほら、試合終わったし。ひなさん達も次でしょ」
佐「はぁーい」

叶斗と女子たちを立ち上がらせて、次の試合場所に女子たちが行った

ニ「…あの子達元気だね〜」
百「そうだね、うちのクラスいつも賑やかだしね。じゃー行ってくるよ。先生、応援よろしくね」

そういいながら円陣に加わっていった。

「二組ー行くぞ!!」
「「「「おぉ!!!」」」

おぉ、野太い。響くよね男子の掛け声って。楽しそうに内野で待機している叶斗をみて自ずと口角が上がる

「こっちー」
「パスパス!」
「外野!外野まわせ!」

ぼんやりり眺めていると

叶「二ノ宮先生危ない!!」

という声と同時に真上にボールが飛んできた

ニ「あっ…ぶな!気をつけてよ」
「すみませんでした!」

バレー部の投げたボールだったらしい。ていうか高くね?当たるの顔面だろ、セーフになる高さだろ

ニ「大丈夫かね…」

怪我人が出ないことを願う。この試合が終われば途中休憩があったはずだ
すると鈍い音がしてハッとする
[ばんっ]
百「いっ…てぇなぁ!セーフ!」
井「叶斗大丈夫?」
百「だいじょぶだいじょぶ!」

見ると怒りを込めた笑みをたたえ、顔の右下を押さえていた

ニ「大丈夫か?」
百「多分!」

声をかけると不安な返しがきた
そして試合終了、2組の勝利

ニ「お疲れー」
百「…先生あのさ」
ニ「うん?どうした」
百「さっきので口の中切った」
ニ「早く言いなさい!」

ニ「はい、口ゆすいで」
百「はぁーい」

3年が修学旅行なので保険医がいない

百「ゆすいだ」
ニ「一応どこ切ったか確認するから口開けて」

あーと言いながら大きく開いた叶斗の口をペンライトで照らしながら確認する

ニ「もーちょっと開けて」
百「あが…」

指を入れて少し強引に開ける
下心があったと言われれば、正直あった。自分でやっておいて理性を保つのがきつかった

百「ふ、ぅぐ…」

涙目になっているのを見て背筋がゾクッとした
傷口を確認すると、「ここ?」と聞きながら撫でてみた

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作者名:舞宵 弥太楼 x他1人 | 作成日時:2020年5月27日 17時

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