1時間目後半 ページ4
百瀬side
百「先生〜雨降ってて濡れた〜」
ニ「は？！傘持ってなかったの？」
百「持ってきてない」
ニ「なんで？」
百「途中で忘れたの気づいたんですよ？でも、これでちょっとでも先生が揺らいでくれたらいいなぁって」
ニ「…もう好きって言っただろ」
百「いや、既成事実さえつくれば先生辞めることになっても同棲できる」
ニ「頼むから卒業までまってて」
ニ「叶斗、着替えとかって持ってる？」
百「いや？」
保健室にタオルを借りに行くと、「風邪引く前に脱げ！」と保健医に言われました
ニ「お前どうすんの？」
百「制服の控えとかないんですか？一応あるでしょ販売用のやつ」
ニ「…身長いくつ」
百「180くらいかな」
ニ「やっぱりでかいな」
百「でしょ？w」
ニ「威張るなwでもさぁ、制服の控えって…誰でも着れるようにMにしてあるんだよね」
百「まじっすか…」
ニ「うん、お前でかすぎだな」
百「仕方ないじゃないですか」
ニ「まぁ、とりあえず僕の大きめの服貸すからそれ脱いどいてね」
百「はーい」
うちの制服ってブレザーなんだよね、紺色のジャケットに赤のネクタイ。
まぁ私服もOKだから私服の生徒の方が多いんだけどね
俺はいつも制服だけど
百「ん…？」
今更ながら、あることに気がついてあいまった。
先生の服を借りるってことはいわゆる彼シャツというものではないのか？
百「あー…」
ニ「はい、着替え」
百「ありがとうございまーす」
ニ「完全に僕の私服だけどね」
百「ん？べつにいいけど。むしろそれがいい」
ニ「いや、叶斗の好みと違うだろ」
袋にはいってたのは黒パーカーとジーンズ。
チャックのないタイプのパーカーか。このパーカーかっこいいな、袖に赤いラインが入ってて正面に白で英文が書いてある。
ニ「ほら、お前いつもフォーマルなの着てるから」
百「俺こういうの好きだよ。てか、このパーカーかっこいい」
ニ「でしょ」
百「おれも買おうかな、このパーカー」
先生はオーバーサイズで買ったみたいだけど俺にはちょうどよかったし。
なんか少しシトラス系の香りがする
百「健太さんの匂いだ」
ニ「おっさん臭かったか…？」
百「なんでそうなるの？？」
眉を下げながら言われたけど先生まだ26だからおっさんじゃないのに
百「俺好きだよ、先生の匂い」
ニ「…他の先生来たらどうすんだ」
百「その時はその時ですよ」
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作者名：舞宵 弥太楼 x他1人 | 作成日時：2020年5月27日 17時
