十三話なのです！ ページ14
今日は第一部隊が厚樫山、第二部隊が遠征で第三第四部隊とその他は非番と内番だ。
度重なるイベントのおかげで第一部隊は極めではないものの、レベルがカンストしているものも多く、厚樫山程度で負傷するものは少ない。
……はずだった。
審「ちょ、どうしたの！？」
出迎えた審神者とAが見たのは、第一部隊は隊長の鶴丸国永を除き刀装も剥がれた状態で重症。
鶴丸国永は重症にこそなっていないが、あと一撃でも喰らえば重症になっていただろうひどい怪我だった。
審神者は刀剣男士たちを大切にしていると常に豪語している通り、いつも安全マージンをとった戦をさせている。
無理をさせず、刀装も特上を持たせて送り出していた。
こんなにもボロボロになって帰ってきたのは初めてだ。
A「鶴様、鶴様！」
辛うじて意識を保ち、意識を失った部隊全員を本丸まで運んできた鶴丸国永は限界だったのか、Aに覆いかぶさるようにして倒れた。
審「まんば、緊急事態。人手が足りないから呼んできて。Aちゃんはそのまま鶴さんの止血できる？」
審神者ははじめこそ呆然としていたものの、すぐに我に返ってテキパキと指示を出し始めた。
鶴丸国永がぐったりしていることに恐怖を覚えて涙目になっていたAはグイッとそれを拭って立ち上がる。
A「止血できるのです！」
審「じゃあ、鶴さんをお願いね。……長谷部！日本号をお願い！一番酷いの。まんばは山伏を！みっちゃんは伽羅ちゃんを。蜻蛉切、太郎太刀を。手入れ部屋は四部屋しかないから、日本号と山伏を手伝い札を使って治して、空いたところに残り二人を入れる！資材が足りなかったら遠征部隊を鳩を使って呼び戻して！」
的確な指示が飛ぶ中、Aは自分の来ている服を破いて一番出血の酷い脇腹に押し当てた。
片手で止血をしつつ、残りの布で体についた血糊を拭って傷と返り血を判別する。
薬「見習い！鶴丸の旦那はどうだ！」
白衣を着た短刀、薬研藤四郎が鶴丸国永を挟んだ反対側に膝をついた。
A「脇腹が一番深く、他は大したことない切り傷なのですよ。ただ、血が止まらないのです」
薬「……わかった。あと数分したら遠征部隊が帰ってきて資材も手に入るからそれまで持たせてくれ」
A「はいなのです」
Aは笑みを浮かべることなく真剣な表情だった。
だからだろうか。
薬研藤四郎はAに鶴丸国永をまかせて自分は鶴丸国永より酷い同田貫正国の元に向かった。
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橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです！続きを待ってます！(*´ω｀*) (2021年9月25日 17時) (
レス) @page18 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
瀬名-せな-くん⇔舶(ﾊｸ)(プロフ) - とても良きです……!!見習いちゃんがとても可愛く内容も好みです…!気長に更新お待ちしています(´-`*) (2019年12月25日 2時) (レス) id: 7017cc79b6 (このIDを非表示/違反報告)
ハル - 見習いちゃんがとても可愛くて吸い込まれるように読みきっちゃいました！続きを待ってます！ (2019年5月16日 22時) (レス) id: e140141ee4 (このIDを非表示/違反報告)
アルっさん(プロフ) - 見習いちゃん可愛いですな！FGOの方の更新も待ってます(*´∀｀*) (2018年12月6日 16時) (レス) id: ede1d0dfa8 (このIDを非表示/違反報告)
黒雪(プロフ) - 初めまして！ 見習いちゃん可愛いですね 小説面白いです これからも更新楽しみにしています 頑張って下さい！ (2018年10月18日 2時) (レス) id: 64abb0ccf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沖矢ちひろ x他1人 | 作成日時：2018年8月29日 22時
