十一 ページ11
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剣が顕現され三日。
初日に飲み込めた水以外、色が付いていたり形状が変わると途端に嫌がり口にしなかった剣の身に、遂に影響が出た。
まだ夜が明けきらぬ頃。
頭痛がした剣は、奇襲かと思い飛び起きるもその痛みにすぐ膝をつく。
『ふっ、く、ぁ、』
大「…どうした」
貞「具合悪いのか！？」
『！、ぁ、』
異変に気付いた大倶利伽羅と太鼓鐘が起きて剣に近寄るが、痛みに少しパニックになっている剣は拒絶する。
太刀二振りは未だ眠ったまま。
『っ！、う"ぁっ』
大「なっ、」
貞「何やってんだよ！！！」
燭「んぅ、どうし…え、」
鶴「騒がしい、ぞ、」
頭痛が何者かによる攻撃だと思った剣は、自身の本体を使って頭を斬りつけた。
力の加減が全くできず、会心の一撃を自分に向けた結果、斬りつけた場所もあり重傷を負った剣。
急いで太鼓鐘が本体を取り上げ、大倶利伽羅が倒れこむ体を支えるも、場所が場所なだけに出血が酷い。
流石の騒がしさに太刀二振りも目が覚めたが、目に映ったものが衝撃的すぎて言葉を失っていた。
貞「っ薬研と主呼んでくる！」
大「おいっ、しっかりしろ！おい！」
燭「何が起こってるんだい、？」
鶴「、っ剣！！」
太鼓鐘が部屋を飛び出すと、先ず機動が早い薬研を応急処置に向かわせる為粟田口の部屋へ駆け込む。
すぐに起きた短刀たちの中で、それなら僕がと短刀一の早さの博多が太鼓鐘に替わり審神者部屋へ向かった。
薬研が伊達部屋へ入ると、白い体を剣の血で赤く染めた鶴丸と、剣を心配そうに見ている燭台切、そして他人に干渉しない大倶利伽羅が剣に必死に呼び掛けているのが目に入り、これは只事ではないと瞬時に理解する。
何事かと一緒に来た兄弟の中で、博多の次に早く頭の回転も早い後藤に必要なものを伝えると、後藤は二つ返事で承諾し部屋を飛び出す。
主が来るよりも先に戻って来た後藤からタオルを受け取ると、それで斬りつけた部分を抑えるよう鶴丸に託す。
鶴「剣っ、こんな驚きは求めてないっ、」
どんどんと顔色を悪くし冷たくなる剣に涙を滲ませながら、鶴丸は薬研に言われた通りタオルで抑えながらそのまま頭を抱き寄せた。
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新参審神者(プロフ) - 咲くやさん» ありがとうございます* 仕事などの息抜きに更新していく為やきもきさせてしまうかもしれませんが、お付き合いいただけると嬉しいです(^ω^)これからもよろしくお願いします＊.° (2018年7月8日 0時) (
レス) id: edf31ffc2e (このIDを非表示/違反報告)
咲くや - 面白くて続きが気になります 更新頑張ってください。 (2018年7月2日 23時) (レス) id: 2369d330ed (このIDを非表示/違反報告)
新参審神者(プロフ) - 夕月蝶さん» ありがとうございます！溺愛しすぎず厳しすぎずないいお兄ちゃんですよね…私もそう思います…(作者)w これからもよろしくお願いします♪ (2018年6月1日 15時) (レス) id: edf31ffc2e (このIDを非表示/違反報告)
新参審神者(プロフ) - 第一部隊さん» ありがとうございます！頑張ります(*ﾉ∀`*) (2018年6月1日 15時) (レス) id: edf31ffc2e (このIDを非表示/違反報告)
夕月蝶 - とても、面白かったです！ 剣ちゃん可愛いです！！ 鶴さん、いいお兄ちゃん！！ これからも、頑張って下さい♪♪ (2018年5月31日 21時) (レス) id: 4346033303 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：新参審神者 | 作成日時：2018年5月22日 17時
