武器など効きません！

10話 ページ11

『昼御飯も食べましたし、如何します？』

家に帰り太宰さんに話し掛けます。

…«如何します？»の処で盗聴器を指しながら。

我ながら善いカモフラアジュだと思いませんか？

太「そうだねェ。

そういえば、«愛花»は森さんに何と云われたの？」

察してくれた。

『«行ってほしい»

其れだけです。そういう太宰さんは？』

太「…安吾だよ。」ｯﾑｽ

嫌々だったようですね。

敢えて個人名にしたのは、特務課の事を洩らさないため。

優しいですね。

太「でも。」

ん？

太「君も行くって云うから、

来た。」

？

何故盗聴器を憎しみの目で見て云うのでしょう？

『如何いう意味です？』

太「ふ〜ん、解らないンだ。」
…ム。
『教えて下さいよ！』

太「教えな〜い」

投げかけた問いは、

フフフ、と笑ってかわされた。

§§§作者のこーなー§§§

解りましたか？

そうです。太宰さんはAちゃんに惚れています！

現に彼は偽名から、君呼びにしているではありませんか！

A呼びしたいのに盗聴器があり、仕掛けた人を鬱陶しく思っている太宰さんが何だか可愛 太「何だい？」

…イエ、ナンデモアリマセン。

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