夢と現実。 ページ8
フウカside
フ「うっま〜ぁっ！」
あたしは今、大量の大きなケーキの中に埋もれている。
それを食べつくしているのが何を隠そう、このあたし。
ホイップクリームとスポンジのマッチが最高。
フ「ずっとこの状況が続けばいいのにな〜。」
ふと食べる手を止めてそう考える。
甘くて何も考えずにスイーツを食べまくる世界。
そんな世界がもしあったなら。
フ「…絶対、行きたい。」
うふっと笑って大きくケーキを頬張った。
…はずだった。
フ「いったぁっ！」
目をバチッと開けて、何があったのか確認する。
…どうやら夢を見ていたらしく。
…あたしが頬張ったはずのケーキは。
フ「ゆ、指っ！？」
指をガブリと噛んでいた。
さいっあく。
自分の指を噛むとか…どれだけあたしは飢えてんのさ。
「…バカなのか。」
自分で自分を呆れていると、ふと頭上で声がする。
逆光だからあんまり見えないし、そっちを見ようともしてなかったから余計に気付かなかった。
誰さ、一体。
目をこすり、ジッと目を凝らして見つめ続ける。
無駄に整った顔立ちと青い瞳と髪。
フ「チっチトセぇ？」
大きな声で叫ぶとうるせぇよと返してくるチトセ。
いや、でも、何でっ！？
そして、あたしは気付く。
フ「っひゃああっ！ゴメンっ！」
――――チトセの膝で寝ていたという事に。
その後あたしはチトセと、毎度恒例のケンカをした。
フ「さっきもだったけどさーーっ！何で起きたらいっつもアンタがいるのよーッ！」
チ「さっきの話を掘り返すなよっ！とゆーか急に寝てんじゃねーよっ！」
フ「きゅ、急に寝て何が悪いのさっ！！」
チ「別に悪いとは言ってねーだろっ！寄り掛かってきたら誰だってどーしたらいーかわっかんねえだろっ！」
フ「わっかんないのはこっちもだってば！」
結局何についてケンカしているのか分からなくなって。
ユ「何か趣旨違くねぇか？」
カ「…いつものフウカちゃんたちはこんな感じなの。」
ア「ま、まぁでもフウカが元気そうで何よりじゃない？」
そう言う声が聞こえなくもないけど、それを気にするほどあたしに余裕はない。
あんなの『リアル彼女』とやんなきゃダメなんだってっ！あたしはただの幼なじみで、彼女でも何でもないんだからっ！
チっ…チトセもチトセだ何やってんだ！
も〜っ！夢の中はあんなに楽しかったのにっ！
現実は何でこんなにも悲惨なのさ〜！
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ケイ(プロフ) - リンゴジュースさん» 私はバッチリチトフウ派ですっ！でも、最近カイフウも良いかなって思い始めました(笑) (2020年4月3日 6時) (
レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴジュース - これってチトフウですよね？ところで、ケイさんは何フウ派ですか？私はカイフウ派です。 (2020年4月2日 23時) (レス) id: 7ba3f40de7 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - リンゴジュースさん» そんなにっ！？(笑)嬉しすぎて頬がにやけます。。(←ヤバい奴です) ありがとーございます♪ (2020年3月31日 15時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴジュース - なんど読んでも、面白い！凄すぎる (2020年3月31日 15時) (レス) id: 7ba3f40de7 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - のんのんさん» いやぁありがとうございました！のんのんさんの言葉、すっごく心に染みてましたよ〜〜 嬉しかったです。良ければ友達なりませんかっ？ (2020年3月31日 9時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ケイ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/snow17111/
作成日時：2020年3月17日 18時
