お別れ ページ17
フウカside
あたしたちはご飯を食べた後、それぞれ部屋に向かって歩いた。
なんとルル様。あたしたち一人ひとりに部屋を用意してくれたんだ。
フ「う〜ん、お腹いっぱい。美味しかったぁ♪」
あ「お前、意外に食うんやな…。」
伸びをしながら廊下を歩くあたしにアサヒが…とっても失礼な事を言う。
フ「…意外にって何よ。」
横目で睨んですぐにカリンの方を向く。
フ「ね、カリン。あとでカリンのクッキー欲しいっ！」
カ「えぇっ？」
あ「とんでもねぇ胃やな。。」
ア「ちょっとそれはコソッというものだって。」
ユ「フォローになってねぇよ。」
いつものように会話を弾ませながら、でもちょっと寂しく思う。
憂鬱な気持ちが芽生えながらあたしは独り言のように呟いた。
フ「…明日はここを出発しなきゃいけないんだね〜…。」
そう言うと途端にピタっと空気が静まる。
廊下に歩く音だけが響き渡り…あたしたちは無言になった。
明日はもうここから離れないといけない。
この国の人たちとも、アリスの家族とも、アサヒとも。
お別れ、しないといけない。
…アリスとユウとも。
―――何これ、おいしーっ！
―――フーカちゃんこっちも食べてよっ！
そう言いながら食べていた時の事。
『…アリスも、そのお友達にも聞いてもらいたいことがあるの。』
食べている最中にルル様の口から出てきた言葉は…衝撃的なものだった。
『アリス…学校はもう一度こっちに転校してきなさい。』
『っ！？何言ってるの母さんっ！』
ダンッと机を叩いて立ち上がったアリスが叫ぶ。
『納得できない…せっかくできた友達と別れるって言うのっ？』
ルル様の表情も歪んでいて辛そうで目を伏せて小さく呟いた。
『ゴメンね、アリス。でもこれは全部、貴方を想っての事なの。』
黙って椅子に座って俯くアリス。
そんな…アリスとユウとせっかく友達になれたのに。
これからもっともっといろんな思い出を作っていこうって決めてたのに…。
『…俺も戻ってこようかな。』
ユウもその後で明るく笑った。
『アリスの傍にもいてやらねーといけねぇみたいだし。』
『ユウ…。』
眉が下がったアリスの背中を叩いたユウはガッツポーズを決めた。
『また会えるさ。』
『…そーだよねっ！』
ユウの言葉にあたしも頷いて。
さ、食べよーぜとご飯を頬張るユウにつられて、あたしたちもご飯を食べ始めたんだ。
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ケイ(プロフ) - リンゴジュースさん» 私はバッチリチトフウ派ですっ！でも、最近カイフウも良いかなって思い始めました(笑) (2020年4月3日 6時) (
レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴジュース - これってチトフウですよね？ところで、ケイさんは何フウ派ですか？私はカイフウ派です。 (2020年4月2日 23時) (レス) id: 7ba3f40de7 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - リンゴジュースさん» そんなにっ！？(笑)嬉しすぎて頬がにやけます。。(←ヤバい奴です) ありがとーございます♪ (2020年3月31日 15時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴジュース - なんど読んでも、面白い！凄すぎる (2020年3月31日 15時) (レス) id: 7ba3f40de7 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - のんのんさん» いやぁありがとうございました！のんのんさんの言葉、すっごく心に染みてましたよ〜〜 嬉しかったです。良ければ友達なりませんかっ？ (2020年3月31日 9時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ケイ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/snow17111/
作成日時：2020年3月17日 18時
