空っぽな心 ページ14
フウカside
ママはスゴイ。ママはあたしの誇り。
そう思ってるうちに自然とママの背中を追い始めて。
強く。いつの間にかあたしの目標はそれで。
…だからかなぁ。笑ってないとって思うことが多くなった。
でも、何でこういう時は笑えないんだろう。
こういう時こそ笑ってなきゃダメなのにな。
何に対しても強くなんないといけないのにな。
…チトセの事となると、どうしても感情が溢れてしまって弱くなる。
ア「二人っきりだね。」
そう言ったアリスの声はとっても穏やかで。
自然と口が開いた。
フ「ヤダなぁ。」
ア「え…?」
あ、ゴメンと笑って手すりに頬杖をついた。
フ「独り言。アリスはもうあたしの好きな人知ってるからさ、何でも言っちゃっていいかなって思ったら、なんか勝手に言ってた。」
フフと笑ってはいるけど…内心は空っぽ。
胸の奥におっきな穴が開いたみたいな、そんな感覚。
ア「…何がヤなの?」
フ「う〜ん…チトセを見るの。」
チトセに目を向ける度に胸が痛くなる。
さっきの光景なんか特に。
ビアンカちゃんに妬いたってどうしようもないのに。
あたしばっか、変に惑わされて落ち込んで、バカみたい。
チトセにだって大事な人いるのに。
頭では分かってても、心は簡単には変えれない。
ふとさっきの光景が蘇る。
―――『心配してたんだから。』
チトセの大事な人って、ビアンカちゃんなのだろうか?
でもフラれたって言ってたしなぁ。
…いや、ビアンカちゃんなら嘘ついてるのかもしれない。あり得ることだ。
そうやって考えて、駆け巡るのは…アイツの笑顔。
フ「ビアンカちゃんに向けたあの笑顔…優しかったなぁ〜…。」
ボーっとしてそんな事をぼやく。
すると
ア「ハイッ!フウカ、おいで!」
そう言って、アリスはあたしをじっと見つめて大きく両手を広げた。
フ「へ?」
ア「…フウカの気持ちめっちゃ理解してるつもりだったけど。そこまでフウカが悩んでるなんて知らなかった。」
アリスの真剣な瞳。
クリーム色でふわふわした髪が…夜だから真っ白に見える。
…でも段々と視界が曇っていって、アリスの顔が分からなくなった。
ア「だから、私がギューってしてあげる。…現にフウカ泣きそうだし。」
早く、皆待ってるだろうしっ!と笑うアリス。
…甘えよっかな。
あたしは顔をぐちゃぐちゃにさせたまま、アリスに抱き着いた。
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ケイ(プロフ) - リンゴジュースさん» 私はバッチリチトフウ派ですっ!でも、最近カイフウも良いかなって思い始めました(笑) (2020年4月3日 6時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴジュース - これってチトフウですよね?ところで、ケイさんは何フウ派ですか?私はカイフウ派です。 (2020年4月2日 23時) (レス) id: 7ba3f40de7 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - リンゴジュースさん» そんなにっ!?(笑)嬉しすぎて頬がにやけます。。(←ヤバい奴です) ありがとーございます♪ (2020年3月31日 15時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴジュース - なんど読んでも、面白い!凄すぎる (2020年3月31日 15時) (レス) id: 7ba3f40de7 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - のんのんさん» いやぁありがとうございました!のんのんさんの言葉、すっごく心に染みてましたよ〜〜 嬉しかったです。良ければ友達なりませんかっ? (2020年3月31日 9時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ケイ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/snow17111/
作成日時:2020年3月17日 18時