ママが教えてくれたこと。 ページ13
フウカside
あ「…俺もいこっかな〜…アリスいこーや。」
ユ「だーかーらっ！アリスから一刻も早く離れろ！」
あ「それは無理な話やな。」
そう言いながら歩く二人の声を遮ったのは…他ならないアリス。
ア「ゴメン、二人とも…。」
あ／ユ「？」
足を止めた二人を真っ直ぐに見つめたアリスは、すぐにあたしに目線を移して言った。
ア「…フウカと後で一緒に行くから、だから先行ってて。」
あたし…と？
驚いて目を見開いていると、隣にいたチトセが俯いたまま声を上げる。
チ「…行こう。」
ビ「え、ちー君っ？」
そう声を掛けたチトセはビアンカちゃんの手を引き…部屋を出て行った。
それを横目で見送ると、何故だか目眩がした。
チトセが出て行った後で膝の力が抜けて座り込んだ。
ア「ちょ、フウカっ？」
アリスがあたしの腕をとって支えてくれる。
アサヒもユウも表情が沈んで見える。
シロはあたしとアリスたちをオロオロして見つめた後で、チトセ達を追って出て行った。
アリスはそっとあたしの背中を撫でながら言った。
ア「…さっきの、気にしてるんでしょ？」
そんなことない。あんなの普通だし。平気。
前までのあたしならそう言ってただろう。
どんな時でも笑うんだ。…強くあるために。
…ママが昔教えてくれたこと。
『どーしてママはなかないの？』
『…強くあるためだ。』
『強く？』
『そうだ。』
『ママはすっごく強いじゃない。』
『…強いんじゃない。』
そう言ってちょっと悲しそうに笑ったママが忘れられない。
『強くいなければいけないんだ。』
あたしはママみたいになりたくて。
どんな時も前だけを見てるママを目指していた。
でもあの時思った。
…強くなりすぎて、ホントは自分を抑え込んでるんじゃないのかな。
そんな姿でもあたしはスゴイと思っちゃった。
ママは苦しんでるのに。
だからママを目標にしてきた。だから…あたしは自然と強くなければいけないと思っていた。
でも、今はそれすらできなくなっちゃった。
無言で俯いてると、突然ユウが声を上げた。
ユ「…アリスがいれば大丈夫だな。おい、行くぞ。」
そう言って手を取ったのはアサヒ。
あ「はぁっ！？何でお前と一緒に行かなあかんのっ？」
ユ「空気読めっつってんだろっ！」
アサヒを引きずりながらユウが出て行くと…この空間にはあたしとアリスの二人きりになった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ケイ(プロフ) - リンゴジュースさん» 私はバッチリチトフウ派ですっ！でも、最近カイフウも良いかなって思い始めました(笑) (2020年4月3日 6時) (
レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴジュース - これってチトフウですよね？ところで、ケイさんは何フウ派ですか？私はカイフウ派です。 (2020年4月2日 23時) (レス) id: 7ba3f40de7 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - リンゴジュースさん» そんなにっ！？(笑)嬉しすぎて頬がにやけます。。(←ヤバい奴です) ありがとーございます♪ (2020年3月31日 15時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴジュース - なんど読んでも、面白い！凄すぎる (2020年3月31日 15時) (レス) id: 7ba3f40de7 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - のんのんさん» いやぁありがとうございました！のんのんさんの言葉、すっごく心に染みてましたよ〜〜 嬉しかったです。良ければ友達なりませんかっ？ (2020年3月31日 9時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ケイ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/snow17111/
作成日時：2020年3月17日 18時
