何か言ってよ。 ページ13
フウカside
フ「ちょぉっと待ったああああッ…ってっ」
岩陰からカッコ良く出ようと思ったら、勢い余って
フ「うぇぇっ！」
ドシッ！
…派手にずっこけてしまった。
イテテ…と言いながら、自分の不甲斐無さと情けなさを感じて心で涙を流す。
もう、大事な時に何やってんのさ。バカなのか、あたしっ！
自分で自分を叱咤激励しながら、立ち上がると。
デ「…へぇ…これまた、意外な…。生きてたんだ、君。」
ディガードがこっちを見て怪しく口角を上げる。
今までなら震え上がってたけど、ディガードの重症さを見て攻撃する気力はないのだろうと変な確信を持っていた。
あたしはそんなディガードを無視して、チトセの元に一歩近づいた。
フ「何、してんの？バカなの？倒すだけが目的じゃないでしょ。」
落ち着いて、一言ずつハッキリ言う。
チ「……。」
チトセは何も言わないで黙ってこっちを見つめるばかり。
…なんか言ってよ。
グッと拳を作り、固く握ってもう一度。
フ「分かってるんでしょっ！？今は、コイツ倒すことよりも…皆を見つけて、あのイヤリング持って帰ること。そうじゃないのっ？」
ホントはディガードも倒して、それでやっと『終了』っていうのだろうけど。
何にも反応してくれないから思い切って、バカじゃねぇのって言ってくるようなことを言ってみる。
…それなのに。
怖いほど黙って、無表情で、あたしの瞳を真っ直ぐに貫いてくる。
何さ。いつもならここでケンカになるはずなのに。
…どうして、何にも言ってこないわけ？
ムカついたあたしは大きな声で怒鳴った。
フ「っバカなのっ？ってか、大体一人でカッコつけて、失敗してばっかじゃん。成功することなんてほとんどないし。いっつもバカなことしかしないし、マザコンのくせに偉そうなこと言って…」
段々と趣旨が違う方に行っているのが、自分でもよく分かる。
何言ってんの。こんなことが言いたいわけじゃないでしょ。
そう思うのに、口では罵倒ばっか出てくる。
…これも皆、チトセのせい。
罵倒しか言えないのも、今までケンカばっかしてけなし合ってきたから。
自分しか喋ってないのが情けなくて、悲しくなって、喋るのをやめた。
フ「……何か、言ってよ…。」
バカみたいじゃん。あたしだけ、こんな必死になって。
そう思ったら急に胸が苦しくなって、喉元がギュって締め付けられてきた。
あたしが、あたしの力で。→←あたしが今一番しなきゃいけない事。
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カメレオン(プロフ) - 莉央さん» 久しぶり!!!すぎて一瞬時が止まったよ😆元気だった!? (2022年4月26日 6時) (
レス) id: 7a4cbd292a (このIDを非表示/違反報告)
莉央 - お久しぶり！！！莉央だよ！！！！！ (2022年4月25日 12時) (レス) id: 045daae5eb (このIDを非表示/違反報告)
ケイ - 続編行きまーすっ！応援、ありがとーございまーすっ！頑張ります！ (2020年2月24日 1時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ - 莉央さん» え―っ！めっちゃ残念！せっかく友達になれたのに…。でも、これからも頑張ってね！ありがとう！ (2020年2月23日 15時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
莉央 - ケイ！わたし占ツク辞める！！ごめんね！理由はここで話すと長いからアイリに聞いて！！ (2020年2月22日 14時) (レス) id: 667a7e2a00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ケイ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/snow17111/
作成日時：2019年9月16日 18時
