アリスの秘密 part２ ページ32
アリスside
ア『どうしてあなたたちの言うことを聞かなきゃいけないのっ？』
幼かった私は、恐る恐る悪魔たちに聞いた。
悪『お前たちと一緒だ。俺たちも自分の国を守るために、こうやって戦ってるんだ。お前たちがこの国を守るのと一緒だ。さぁ、早く言えっ！』
自分の国を守るため。悪魔たちも必死なんだ。私の心はその言葉に打たれてしまった。あの言葉を真に受けなければ、私たちの国、家族は救えたかもしれなかった。
私の家族は、全員ぐったりしてたから判断は幼い私が決めるほかになかった。
ア『…ほーせきあげたら、みんな助けてくれる？』
悪『あぁっ！もちろんだっ！』
あの時の私でさえ知っていた、『灼熱のルード』。それは手に入れた者の願いを聞き入れてくれる、誰でもほしがるような魔法を持っていたの。
フウカ達も知っている『イデアの杖』とは違って、命の取引もしない。だから『イデアの杖』よりも『灼熱のルード』の方が盗まれてしまう確率がとっても高かった。
私たち家族は、代々伝わる『灼熱のルード』守るということをずっとしてきたの。
なのに、私は…それを簡単に破ってしまったの…。
フ「―――――――――でもっ！結局盗まれてなかったでしょっ？」
フウカはそう言って「なら、いいじゃん！」と安心している。
ア「うん…それはね―――――――」
私が渡した途端
悪『これで、魔界は復活する…！簡単なプリンセスで良かったな…』
と言った。
ア『パパとママ、ソラをかえしてっ？』
私はそう言ったけど
悪『そんなに簡単には渡さないよ』
そう言って、帰ろうとした。
ア『いやっ…いやああああああああああああああっ！』
私は泣き叫んだ。すると、何故か顔色を変えて
悪『な、なにっ。捕まえてないだとっ！？クソッ。』
悪魔たちはクルリとこちらを向いて
悪『今は、この宝石に用はない。かえすっ！』
と言って、投げてきた。
ア『…パパたちは？かえしてっ！』
悪『またいつか会う時にかえす。それまでは家族の事なんぞ、忘れるんだなっ！』
そう残して帰った。家族を私から奪って。私は『灼熱のルード』を持って、ひとりぼっちになったの。
…私はその時に決めたの。絶対に、宝石は渡さないって。
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爽(プロフ) - お久しぶりです元・ケイの爽です。お陰様で40,131 hit頂いております、いつもありがとうございます((これからも宜しくお願い致します…！ (2021年5月19日 21時) (
レス) id: 82f3ba1a1a (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - 皆さんお久しぶりですケイです！！なんと35.498hit頂いております。非常に感激です。これからもご贔屓の程よろしくお願い致します。 (2020年7月13日 17時) (レス) id: b0b3a08d76 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - みるくプリンさん» ありがとうございますっ！！！！本当に嬉しいです！ (2020年5月22日 15時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
みるくプリン(プロフ) - お待たせしました。｢イベント参加者様の作品をアドバイスさせて下さい！｣と言う作品に書かせて頂きました。見てくださると嬉しいです！それと、右の☆をポチらせて頂きました。 (2020年5月22日 15時) (レス) id: 7db76bcf0c (このIDを非表示/違反報告)
ケイ - アイリさん» ありがとー！ちょーうれしいです♪更新が遅くなってしまう日もありますけど…これからもどうか見ててくださるとうれしーですっ！ (2018年10月3日 18時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ケイ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/snow17111/
作成日時：2018年8月22日 21時
