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その日の夜は日付が変わる頃に、ベッドへ入る許可をもらえた。
先生は昨日と同じように１人でベッドに潜り込むから、私も当然のようにそっちへ潜り込む。
「今日は向こうで寝ろって。」
拒否の言葉とは裏腹に、隠しきれてないうれしそうな声で。
「緊張して眠れないから、今日も添い寝して。」
…嘘だよ。
全然、緊張なんかしてない。
ちょっとくらいご褒美があってもいいじゃん。
昨日みたいに先生の寝顔を眺めながら、幸せに浸りたいって思ってたのに。
先生の背中にぴとりと体を寄せたら、それが暖かくて安心できて、そこで記憶の糸がプツリと切れてしまった。
翌朝７時に先生に揺り起こされる。
「朝食買ってきたから。」
「…まだ７時なのに。」
「バカ。
飯食ったら、軽く勉強しないと。」
まだ？
これ以上勉強したら、私の頭はパンクしちゃうよ。
渋々ながらも従ってしまう私は、先生にだけは従順だ。
大人は苦手だとか疑いつつも、結局私は先生のことを100％信じてる。
悔しいけど、先生の言うことは絶対！なんだよ。
試験の３０分前には会場に車で送り届けてもらって、試験を受ける。
試験の出来は…、まあまあってとこかな。
意外に数学が上出来。
近くの駐車場で待ってくれてる先生の元へ向かえば、車の中で思いっきり寝ちゃってるし。
昨夜は先生の寝顔を見損ねたから、今のうちにゆっくり見ておこう。
そっと助手席に忍び込んだのに、先生はドアを閉める音ですぐに目を覚ましてしまった。
「…もうこんな時間？」
大きく伸びをした後、
「で、どうだった？」
ってすぐに切り返してくる。
「数学がなかなかできたよ。」
なのに、
「そっか。」
とか、そっけない返事で、先生は車のエンジンをかける。
だけど車を発進させながら、
「まあ…、Aなら大丈夫って思ってたけどね。」
先生はそう言って、満足げな笑みを見せた。
この緩急のつけ方に、私は弱い。
翌朝は普通通りに登校。
進路指導室の重い扉を開ければ、もう先に平川さんが席に着いていた。
私の顔を見るなり、彼女は嬉しそうに口角を上げる。
「私、土曜日に先生に電話したんだよね。
聞きたいことがあって。」
…うん、知ってるけどね。
そこは知らんぷりして、
「へえ、そうなんだ。」
とか返してみる。
「デートしてたみたいよ、彼女と。」
「ふーん。」
興味ないふりで生返事。
「彼女とアウトレットに来てるって言ってた。」
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わかめ(プロフ) - コメントありがとうございました！返信が二か月も遅くなりまして、大変申し訳ないですー(*'ω'*)これからはコンスタントにそこそこ更新できそうです。どうぞよろしくお願いします(*'ω'*) (2018年3月8日 22時) (
レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - わかめさん» ずっと更新待ってました!!!今から読みます!!! (2018年1月7日 8時) (レス) id: 1599802159 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - ゆきさん» いつもいつも、更新遅めで申し訳ないです(/ω＼)引き続き読んでいただけたらうれしいです(*'ω'*) (2018年1月7日 1時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - わああああ〜〜〜ありがとうございます (2018年1月2日 22時) (レス) id: 1599802159 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - ゆきさん» お待たせいたしました。先程更新いたしました。ご期待に副えるかどうか心配ですがwwwこれからもどうぞよろしくお願いしますm(__)m (2018年1月2日 1時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2017年12月29日 22時
