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倒れる!

そう思った時、奥の書棚から誰かが飛び出して来て、脚立を押さえてくれた。

私は書棚を掴んでいて、間一髪。

恐る恐る下を見ると、心配そうにこちらを見上げてる藤ヶ谷先輩がいた。

「大丈夫?
とりあえず、降りておいでよ。」

っていう、藤ヶ谷先輩の優しい声。

書棚につかまりながら、なんとか脚立を降りた。

「どの本?取ってあげる。」

藤ヶ谷先輩は脚立の一段目に登って、あっさり目当ての本を取ってくれた。

「ありがとうございました。」

深々とお辞儀をする私に、

先輩は笑いをこらえながら、

「地下の机んとこでレポート書いてたんだけど。
Aちゃんが、電動書庫に入っていくのが見えたから。
声をかけようと思ってついていったら、なんか手をぶんぶん振って歩いてるし。」

なんて言うから。

全部見られてたんだ···。

穴があったら入りたいとは、このことだ。

「あれは···、電気消えちゃうかも、って思って。」

「ここのセンサーね、一回感知したら、5分くらいは大丈夫だよ。
覚えといて、1年生。」

って、頭をポンポンされた。

やっぱ、藤ヶ谷先輩ってすごいな。

王子様だよ。

何?この優しさ。

私でも、うっかりキュンキュンしちゃうような。

こんな人と付き合るなんて、桃は幸せ者だよ。





「Aちゃんに話があって。
で、ついてきたんだけど。
ちょっとだけいい?」

そう言って藤ヶ谷先輩は、大学を出てすぐのところにあるファミレスへ私を連れ出した。

「おなかすいてない?
なんか食べようよ。」

って、メニュー手渡してくれるけど、なんかそわそわするよね。

桃の彼氏と一緒にごはん、なんて。

いいのかな。

桃、怒んないかな。

ていうか、藤ヶ谷先輩はそういうの、平気なのかな。

そんなことを考えながら、先輩の顔をじっと見ていたら、メニューから顔を上げた先輩と、バチッと目が合った。

「あ、桃のことなら気にしなくていいよ。
後でちゃんと話しとくから。」

って、にっこり。

…エスパーか!






2人で雑談しながらごはんを食べて、デザートに入る頃、藤ヶ谷先輩は本題へ入った。

「あのさ、北山のことなんだけど…。
新歓コンパで会ったよね?」

不意に出た北山先輩の名前に、やっぱり体がビクッと反応してしまう。

そんな私の様子を、じっと見ていた藤ヶ谷先輩は、

「やっぱさ…。
なんかあった?」

そう言って、私をまっすぐ見据えてきた。

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作品ジャンル:タレント
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りた(プロフ) - 由貴さん» こんばんは♪私も続きが楽しみです(*'ω'*)どうぞよろしくお願いします(*'ω'*) (2015年10月2日 22時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
由貴(プロフ) - こんばんは♪続きが気になります!!胸キュンします!! (2015年10月1日 22時) (レス) id: bf39404b50 (このIDを非表示/違反報告)
りた(プロフ) - 藍生あいさん» こちらこそよろしくですー。よそ様の所にコメントを書いたことがないので、緊張しますが、またチャレンジしてみますね(^^)/ (2015年9月26日 16時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
藍生あい(プロフ) - りたさん» 良かったです!私のショボいお話なんか恥ずかしいですが…(>_<)よければまたコメントとか仲良くしてやって下さいませ!私もりたさんの作品楽しみにしています!(*^^*) (2015年9月25日 19時) (レス) id: 142089d17d (このIDを非表示/違反報告)
りた(プロフ) - 藍生あいさん» 行けましたー♪ありがとうございます。もう、わかんないことだらけで。これからもいろいろ教えてやってくださいねー♪ (2015年9月22日 22時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わかめ | 作成日時:2015年9月11日 17時

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