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その額に手のひらを重ねれば…、
ちょっと！
熱出てるじゃん！！！
…今日は土曜日。
時計を見れば午前11時。
今なら午前中の診療に間に合う！
嫌がる二階堂くんを強引に起こして、そのままタクシーを拾って病院へ。
「肺炎を起こしてますね。
それも結構ひどい感じの。
最近、夜に微熱とか出なかった？」
先生にそう聞かれても、二階堂くんは、
「特には…。」
なんて曖昧な返事しかしない。
「咳はどう？」
二階堂くんが答えようとしないので、私が勝手に答えてしまう。
「そう言えば、昨日はよく咳をしてました。」
「だろうねー、肺が真っ白だから。」
レントゲンを見せられて、二階堂くんは観念したようにため息をついた。
「ちょっと前に軽く風邪をひいてて、治ったと思ってたんですけど、咳が止まらなくて。」
確かによく咳をしてるなとは思ってたけど、まさかここまで酷いとは思ってなかった。
「入院ですね。」
そう告げられて二階堂くんは慌てて拒否してたけど、
「一人暮らしなんでしょ？
親御さんに来てもらって看病してもらえるの？」
なんて先生に言われて、とうとう入院することになってしまった。
確かに…、今の二階堂くんに自宅静養は無理だよ。
電気も水道もガスもない部屋で、1人でなんて。
4人部屋の窓際のベッドが、今日からの二階堂くんの寝床。
同部屋の患者さんはおじいちゃんばかりで、なんだかのんびりした雰囲気。
なのに二階堂くんは、ベッドの上でため息ばっか。
「明日からもずっとバイト入れてたのに。」
「バイトより自分の体の方が大切だよ。」
「だけど、稼がないと電気代も払えないし。」
「でもここにいたら、安心じゃん。」
二階堂くんの心配を消していってあげてるのに、
「大体、ここの入院費も払えるかどうか怪しいんだけど。」
というその一言で、私も一緒になってため息をついてしまった。
確かに…、どれくらい入院するのか、入院費はいくらなのかとか、不安になるよね。
不安げな二階堂くんの顔を見てたら、なんとかしてあげたくて、母性本能が疼きまくった結果、
「入院費は足りなかったら、私が払うから。
玉森くんにも言えば助けてくれるって。
それから、退院したらしばらくはうちで静養すればいいよ。
面倒見てあげるから。」
なんて、大風呂敷を広げてしまった…。
…二階堂くんが悪いんだよ。
そんな柄になく不安げな子犬みたいな目で、ため息ばっかついてるから。
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わかめ(プロフ) - にかはるかさん» そろそろ話もいい感じに入ってきました(/ω＼)今日も更新しましたので、是非、読んでいただければ幸いです(*'ω'*) (2018年4月18日 22時) (
レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
にかはるか(プロフ) - 主人公ちゃん頑張ったー！にかちゃんどうするんだろ？ラブラブになれるかなー？！ドキドキがとまりません！！ (2018年4月17日 4時) (レス) id: 3dfef49e61 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - チョコブラックさん» コメントありがとうございますm(_ _)mどちらも読んでいただけて幸せですー(*´∀`)♪ (2018年4月9日 23時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
チョコブラック(プロフ) - タマちゃんの方も読んだけどどっちも面白いし、読みやすい！ (2018年4月8日 10時) (レス) id: e5c704bd79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2018年3月21日 4時
