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普通は人の秘密を無理矢理聞き出したりはしないはずだよ。
なのに二階堂くんは容赦ない。
「言うまで離さないから。」
あんまりそのやり方が強引だから、どんどん私も腹が立ってきた。
酔ってるのもあって、普段なら我慢できることも我慢できなくなってきたんだ。
「私の好きな人を聞いて、二階堂くんはどうするわけ?」
「どうするって…。
知りたいじゃん。」
「知りたいだけ?」
「大切な友達のことは全部知りたいし。」
少しずつ、私のイライラは増していく。
何で二階堂くんは、私の気持ちを考えてはくれないんだろう。
自分の気持ちばかり押し付けてきて。
「その好きな人が二階堂くんだって言ったら、どうする?」
言わせたのは二階堂くんだよ?
でも断言じゃなくて曖昧にしてあげたのは、私からのささやかな優しさ。
「…え?」
さすがに二階堂くんも目を丸くして固まってるから、その隙に私はその手のひらから逃げ出した。
「どうする?って…。
ちょっと待って。
それ、本気で言ってる?」
「本気で言ってる?」って言葉に、何故だか私は深く傷ついた。
やっぱり言うんじゃなかった。
試すようなこと、するんじゃなかった。
だから、
「冗談に決まってんじゃん。」
って、無理矢理作り笑顔で、その場から立ち上がった。
「もう帰るね。
明日、私1限から授業入ってるから。」
自然に振る舞えてるかな。
あと一つ、何か言われたら泣き出しそうだよ。
さっきまで酔って泣いてたせいで涙腺は緩んでるから、ちょっとした刺激ですぐに崩壊してしまいそう。
二階堂くんは呆然とした感じで、そんな私を見上げてるだけ。
「じゃあ、また明日。」
それだけ言うと、玄関に出た。
スニーカーの踵を潰したまま、部屋の外に出る。
エレベーターを待っている間ももどかしくて、階段を駆け下りた。
とにかく、早く1人になりたい。
なのに、いきなり背後から階段を駆け下りてくる音がして、あっという間に二階堂くんに追いつかれてしまった。
「A、待って。」
そのまま私の手首を掴むと、さっきみたいに全然離してくれなくなった。
「A、今の話。
本当に冗談?」
って、あんまり真剣な目をして聞いてくるから、もう諦めた。
教えてあげるよ、本当の気持ち。
もう振られてるようなもんだし。
「本当だよ。
私、二階堂くんのことが好きだから。
だからもう友達じゃないって言ったんだよ、昨日。」
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わかめ(プロフ) - にかはるかさん» そろそろ話もいい感じに入ってきました(/ω\)今日も更新しましたので、是非、読んでいただければ幸いです(*'ω'*) (2018年4月18日 22時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
にかはるか(プロフ) - 主人公ちゃん頑張ったー!にかちゃんどうするんだろ?ラブラブになれるかなー?!ドキドキがとまりません!! (2018年4月17日 4時) (レス) id: 3dfef49e61 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - チョコブラックさん» コメントありがとうございますm(_ _)mどちらも読んでいただけて幸せですー(*´∀`)♪ (2018年4月9日 23時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
チョコブラック(プロフ) - タマちゃんの方も読んだけどどっちも面白いし、読みやすい! (2018年4月8日 10時) (レス) id: e5c704bd79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わかめ | 作成日時:2018年3月21日 4時